お笑い界 偉人・奇人・変人伝
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「天才ピアニスト」はピアノは弾けないが漫才もコントもできる両刀芸人
今年のM-1グランプリは、錦鯉の優勝で幕を閉じましたが、その前に行われた女芸人日本一を決める「THE W」では惜しくも優勝を逃したけど、年々着実に力をつけてきているのが天才ピアニスト。NSCの同期生…
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オール阪神・巨人との“長い一日”「マンザイズハイ」のまま本番で新ネタを披露
今週末は「M-1」決勝。審査員をつとめる巨人さんは若手のネタを一瞬たりとも見逃さぬよう1週間前からアルコールを断ち、体調を万全に整える。そのくらい審査員をされる時も真剣で「長丁場やし、体力的にキツい…
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インディアンスは“前に前に”の騒々しい漫才から少しずつ力みが抜けて…
去年の「M-1グランプリ」では敗者復活から勝ち上がり、今年はストレートで決勝へ進んだインディアンス。NSC在学中はそれぞれ違う相方と組んでいました。同期で今回初めてM-1決勝に進んだロングコートダデ…
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今いくよ・くるよさんが提案した打ち合わせは「テッチリしながらネタ考えましょ!」
新大阪ー東京間の新幹線往復に新ネタの打ち合わせのために同乗したエピソードを書きましたが、もうひとつ思い出しました。 30年近く前……東京のテレビ収録用のネタ作りを前日になんばグランド花月の楽…
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間寛平さんは本当に走るのが好き 開演30分前になってもランから戻らず…
「アヘアヘアへアへ……」「かい~の」などのギャグでおなじみの間寛平さん。コロナ禍の中、1年遅れで「芸能生活50周年+1記念公演」も終えられました。本来なら“師匠”とお呼びしないといけないのですが、数年…
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江戸の庶民が本当に目の前にいるかのような“志ん朝ワールド”を舞台袖で体感
初めて生の高座を拝見したのは、1990年代の半ば、吉本の劇場で定期的に行われていた笑福亭仁鶴師匠との「仁鶴・志ん朝二人会」でした。 一面識もありませんでしたが、仁鶴師匠に可愛がっていただいて…
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「唄子・啓助」の夫婦漫才で一世を風靡…京唄子師匠に感じた強く深い“漫才愛”
1950年代から鳳啓助師匠との「唄子・啓助」の夫婦漫才で人気を博し、「おもろい夫婦」での名司会、のちに離婚されても変わらずコンビを続け、生涯相方は啓助師匠だけでした。最近ではドラマ「渡る世間は鬼ばか…
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ウクレレ漫談・牧伸二師匠「あ~やんなっちゃった~」誕生秘話
20年以上も前、ウクレレ漫談でおなじみだった牧伸二師匠に、「あ~やんなっちゃった~」誕生秘話を伺ったことがあります。 ギャグやフレーズというのは私の知る限り偶然やアドリブでできることが多いよ…
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海原小浜師匠の強烈な“芸人根性”…心臓発作でも人前では決して弱みを見せない
1960年代から70年代にかけて女流漫才で一世を風靡し、60代以上の関西人なら知らない方はいらっしゃらないほどメジャーな存在なのが「海原お浜・小浜」師匠。お浜師匠は、私がプロになる以前に引退されてい…
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宮川大助・花子<3>花子さんは周囲の気遣いに感謝「知らんふりして“乗っかって”た」
大助さん中心のしゃべりだったデビュー当初(1980年ごろ)から試行錯誤を重ね、現在の花子さんが一方的に圧倒する「かかあ天下漫才」のスタイルへ変貌していくと共に、各種の新人賞を総なめにするなど人気と知…
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宮川大助・花子<2>「なんべん言うたらわかんねん!」と花子さんをスパルタ指導
大助・花子さんに初めてお会いしたのは1983年4月、「近代漫才の父」といわれる漫才作家の故・秋田実先生が主宰の「笑(しょう)の会」に参加させていただいた時でした。演者と作家の若手同士がコラボし、互い…
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宮川大助・花子<1>歩くことすらままならなくても舞台に立ち続ける芸人根性に感服
2019年6月から症候性多発性骨髄腫で休養をされている宮川花子さんと愛妻をかいがいしく看病されている宮川大助さん。 最初は「腰が痛いねん、あかんわ年やな~」「蹴つまずいてコケましてん、ぶさい…
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スーパーマラドーナ 新しい相方に「一緒やんけ!」とツッコミましたが…
NSC(大阪22期生)時代も含め、卒業後、オーディションをなんとか勝ち上がり、若手の劇場の本出番を掴み取る前からずっと見てきた2人。ガンガン出て行くパワーが前面に出ている武智君と、飄々として喜怒哀楽…
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昭和の爆笑王・中田ダイマル・ラケット ラケット師匠が見せてくれたダイマル師匠の直筆台本
「ダイラケ」の愛称で「昭和の爆笑王」として漫才の枠を超えて一世を風靡された中田ダイマル・ラケット師匠。 「僕は幽霊」「家庭混線記」「地球は回る目は回る」など、数々の名作漫才を残され、「いうてみて…
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素人投稿ネタを初代Wヤングが演じるラジオ投稿がきっかけで漫才作家に
平川幸男、中田治雄両師匠の初代Wヤング。このお2人がいらっしゃらなければ今の私は存在しません。 高2の夏休みに心臓発作で倒れて学校も中退し、自宅療養を続けていた1978年。大阪出身で漫才大好…
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未知やすえ 新喜劇の“キレ芸”マドンナは不良少女役がきっかけ
グチ一つこぼさず耐えていた嫁が「われ、ええかげんせえよ! ごちゃごちゃぬかしやがって、頭スコーンと勝ち割ってストローでちゅーちゅー吸うたろか!!!」と突然に切れだす。見ているお客さんがスカッとして拍…
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もりやすバンバンビガロはNSCの「落ちこぼれ」からNGKのレギュラーに
一輪車に乗って客席から輪っかを投げてもらったり、くわえたフォークにリンゴを投げてもらったりと年齢に関係なく、誰もが見て楽しいパフォーマンスを披露してくれる「もりやすバンバンビガロ」君。特徴のある長い…
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中川家<下> 兄弟ならではの「あうんの呼吸」と自在アドリブ
中川家と同じ兄弟漫才では「昭和の爆笑王」といわれた中田ダイマル・ラケット師匠。「漫才の教科書」といわれた夢路いとし・喜味こいし師匠の2大巨頭がいらっしゃいます。どちらもセンターマイクの前で一礼をされ…
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中川家の兄・剛がパニック障害に「仕事がなくなってしまうのが怖くて言い出せなかった」
言わずと知れた「M-1グランプリ」初代チャンピオンの中川家。剛と礼二兄弟の2人は1992年にNSCに入学。しゃべりのうまさは当時から群を抜いていて、年末の「オールザッツ漫才」にも現役生としては異例の…
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アキナにはあえて二兎を追って「W制覇」を狙うようにはっぱをかけています
「M-1」には2度、「キングオブコント」にも3度決勝に進出し、漫才もコントもしっかりこなせる秋山君と山名君の二刀流コンビ・アキナ。昨年の「M-1グランプリ2020」では優勝候補に挙げられながらも、残念…