非常階段・ミヤコは37歳の若さで急逝…「頑張ります!」の声が忘れられない
前回はよしもとの美容番長・シルやんこと、シルクの話でしたが、今回は彼女の相方で37歳の若さで急死したミヤコのお話を……。
ミヤコは、シルクともども大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業した才女で、現在では当たり前になってきた高学歴芸人の先駆けでもありました。ちょっと中性的な魅力もあり、ダウンタウンや今田(耕司)君らからツッコまれて、おろおろするさまがおもしろく人気者でした。普段は芸人らしからずあまり感情を表に出すこともなく、いつもひょうひょうとしていて、周囲にしっかり気配りができるので芸人仲間からも愛されていました。
私とはデビュー当時からの付き合いで、いつの頃からか私が楽屋のソファに座っていると「おはようございます、先生」と言って、私のヒザの上に座り、「今日は打ち合わせですか?」「そうやんねん」「うちらのネタも書いて下さいよ」「(原稿料が)高いで~って、どこへ座っとんねん!」と軽く頭を叩くのが2人の“あいさつ”の定番になっていました。えらいもので何度も同じようにやっていると「ちょっとやせたんちゃうか?」「わかります?」と体重の増減がわかってくるようになり、「俺はおまえ(ミヤコ)の体重計か!」というぐらい仲良しな存在でした。