役に立つオモシロ医学論文
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ヨーグルトで健康な足腰になれる? 週3回で歩行速度に好影響
加齢によって心身が衰えた状態をフレイルと呼びます。フレイルは、生活機能は低下しているものの、介護が必要なほど衰えてはおらず、早期発見と適切な対応によって身体機能の回復が見込めるとされています。 …
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1%の従業員の睡眠改善で離職率が0.02%低下…日本企業1784社対象の研究
うつ病や不安症など、メンタルヘルスの問題を抱えている人は、全世界で約9億7000万人に上ると推計されています。日本においても、生涯を通じてメンタルヘルスの問題を経験する人は、人口の約2割に上るとの報…
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定期的な「歯科受診」が介護のリスクを低下させる?米国老年病学会誌に論文
高齢化が進む日本では、日常生活に介助を必要とする高齢者の数も増加しています。2019年における介護保険の総支出は11.7兆円であり、これは国民医療費の総額44.4兆円の約4分の1に相当します。介護保…
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新たな脅威「ゲリラ豪雨」が及ぼす健康への影響は?
世界保健機関(WHO)によれば、暴風雨や洪水などの気象災害は、1970年から2019年の50年間で、約5倍に増加していると見積もられています。異常気象の多くは、気温や気象パターンの長期的な変化に伴う…
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新型コロナの「レプリコンワクチン」は長期免疫力で従来型を凌駕?
2024年10月から、各自治体において新型コロナウイルスワクチンの定期接種が開始されています。定期接種で使用可能なワクチンは、従来から接種されてきたmRNAワクチンに加え、組み換えタンパク質ワクチン…
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家族介護の光と影…親の介護と心理的苦痛の関係性を調査
長きにわたる家族の介護は、介護者の身体的な負担や精神的な消耗につながり、心理的苦痛の原因となる可能性が指摘されています。そのため、介護が必要な家族が亡くなり、介護生活が終わると、さまざまなストレス要…
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フレイル予防の最新研究…キッチンで過ごす時間が高齢者の健康を守る?
加齢に伴い、心身の機能が衰えた状態を「フレイル」と呼びます。フレイルは、早期に適切な対応を行うことで健康状態の回復が期待できると考えられています。とりわけ、十分な栄養摂取はフレイルの予防や改善にとっ…
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ドライアイに効く意外な特効薬…「大笑い」が目を潤す
「笑い」という動作には、下腹部に力を入れ、息を短く吐くことを繰り返す、腹式呼吸の要素が含まれています。そのため、大声で笑うことを繰り返すと体内の二酸化炭素が効率よく排出され、より多くの酸素を取り込みや…
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子供の感染症予防…カギを握るのは父親の学歴? 研究論文が日本疫学会誌に掲載
子供の健やかな成長には、栄養バランスの優れた食事や適切な運動、十分な睡眠、安全な生活環境、そして予防医療(健康診断やワクチン接種など)の活用が欠かせません。とりわけ感染症の予防においては、ワクチンの…
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子供のコロナ後遺症は年齢によって症状が異なる…米国医師会誌に研究論文が
新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(コロナ後遺症)を経験した人は世界で6500万人を超えると推計されています。コロナ後遺症がもたらす健康への影響は今後も数十年にわたって続くと考える専門家もいるよう…
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アンチエイジング効果のある食事とは? 双子21組を対象にした研究
医療技術の進歩により、人の平均寿命は大幅に延びました。しかし、加齢に伴い発症する病気や障害は、医療経済的な負担の増加をもたらします。このような課題に対処するため、老化を専門とする科学である「ジェロサ…
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都市と田舎の「ちょうどいい距離」とは…英国で15.6万人対象に調査、分析が論文に
産業や生活のインフラが充実した都市部では、イノベーションや創造性が生み出される場として、人々を引きつける魅力が豊富に存在します。一方、都市部の生活は、農村部での生活と比べて自然環境に乏しく、騒音や大…
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最新ワクチンでなければコロナ重症化は予防できない? 米国医師会の内科専門誌に論文
新型コロナウイルスは世界各地で独自の変異を繰り返した結果、さまざまな変異株が報告されています。2023年から24年の初頭にかけて、同ウイルスの主流株はオミクロン変異株の派生型であるXBB系統でした。…
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陸上競技選手の成績のピークは27歳…東京五輪までの7大会を分析
オリンピックは4年に1回しか開催されないため、競技選手が大会に出場する機会は限られています。実際、競技選手の約7割は1回のオリンピックにしか出場できず、2回以上オリンピックに出場した競技選手は8%に…
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「マスク論争」に終止符? 新たなエビデンスが英国医師会誌で報告される
新型コロナウイルスのパンデミック時において、感染拡大の抑止を目的にマスクの着用が推奨されました。一方、妥当性の高い医療情報として定評のあるコクランレビューに、2023年1月30日付で報告された論文で…
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コロナ後遺症が変異株で変化の兆し? オミクロン流行時ではデルタ流行時より減少傾向に
新型コロナウイルス感染症の症状は、2~4日で回復することが一般的です。しかし、倦怠感や関節痛、頭痛などの症状が2カ月以上にわたって続くこともあり、このような症状を罹患後症状(コロナ後遺症)と呼びます…
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発熱とふるえの原因は納豆だった? 納豆菌による菌血症の症例報告 日本国内で5例目
血液は免疫機能の働きによって無菌状態に保たれています。しかし、無菌状態であるはずの血液から細菌が見つかることもあります。このような状態は菌血症と呼ばれ、発熱や悪寒(寒けとふるえ)などの症状を引き起こ…
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屋外活動の時間を増やせば子どもの近視リスクが減少する
近くの風景を見ることに支障を感じない一方で、遠くの風景がぼやけてしまう状態を近視と呼びます。近視の発症には、遺伝的な要因のみならず、長時間にわたって近くのものを見続けるなど、生活習慣の影響も軽視でき…
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経済発展や男女平等を実現すると男性の食肉消費が増える?
食肉の消費は、畜産に伴う温室効果ガスの排出、食習慣の偏りに伴う健康リスク、動物の福祉に関する問題など多様な社会課題と関わっています。持続可能な社会の実現に向けて食肉消費を減らすべきとの指摘もあります…
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塩分の摂取タイミングと熱中症の関連性…夏場の補給は実は逆効果?
屋外で働く方にとって、熱中症は深刻な労働災害のひとつです。熱中症の予防には、健康管理だけでなく、業務環境の改善が不可欠でしょう。また、高温環境では大量の汗とともに塩分(主にナトリウム)も失われるため…