朝のコーヒー習慣が長生きの秘訣に? 米国人4万人のデータを分析
コーヒーは、世界で最も一般的に消費されている飲料のひとつです。適度なコーヒーの摂取は、糖尿病や心臓病の発症リスクを低下させることが知られており、米国の食事に関するガイドラインでも、健康的な食習慣のひとつとしてコーヒーの適度な摂取が推奨されています。
一方で、コーヒーには覚醒作用を有するカフェインが含まれています。そのため、夕方から夜間にコーヒーを摂取すると、寝つきが悪くなり、体調不良の原因となる可能性もあります。そのような中、コーヒーの摂取パターンと死亡リスクの関連性を検討した研究論文が、欧州心臓病学会誌の電子版に2025年1月8日付で掲載されました。
この研究では、米国の国民健康栄養調査に参加した4万725人が対象となりました。研究参加者におけるコーヒー摂取の有無と、摂取パターンが調査され、死亡リスクとの関連性が解析されています。
なお、コーヒーの摂取パターンは午前型(午前4時~午前11時59分)と終日型(特定の時間にコーヒーを飲まない)に分類されています。
中央値で9.8年にわたる追跡調査の結果、コーヒーを摂取しない人と比べた総死亡(あらゆる原因による死亡)のリスクは、コーヒーの摂取パターンが午前型の人で16%減少しました。