役に立つオモシロ医学論文
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死別や同居…家族構成の変化で脳卒中リスクが増加する?
過去の研究論文によれば、離婚や、配偶者を亡くすなどによる家族構成の変化は、健康にさまざまな影響を与えることが報告されています。しかしながら、親と同居を始めるなど、家族の人数が増えるような変化と健康へ…
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仕事のストレスで「うつ病」発症リスクが1.7倍に
うつ病の発症要因に「職場のストレス」が挙げられます。体調に大きな変化はなくとも、職場で感じるストレスはあまり良いものではありません。 このような職業性ストレスが精神状態に与える影響を検討する…
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800人のデータで分かった最も良い印象を与える笑顔とは?
コミュニケーションにおいて、言葉を用いない感情の表現、たとえば顔の表情であるとか、しぐさなども重要な要素といえるでしょう。程度の差はあれ、私たちは相手の表情などから、その場の雰囲気やその人との関係性…
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毎日朝食を取らない人は心臓病が多い
毎朝、しっかり朝食を食べることは健康的なイメージがありますが、ギリギリまで寝るために朝食抜きが習慣になっている人もいるはずです。過去には、朝食をしっかり取らない食習慣が肥満や生活習慣病の発症リスク増…
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高卒未満は50%が発症 「高学歴」ほど心臓病になりにくい
日本は公的な保険制度が整っており、国民が医療を受けやすい状況にあるといえます。こうした環境にいるとあまり意識されませんが、世界的に見ると、教育格差や経済格差が健康面にもたらす影響は決して小さくありま…
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英の専門誌に研究結果 柑橘類で認知症は予防できるのか?
いくつかの実験的な研究では、柑橘類の摂取で認知症が予防できる可能性が示されています。とはいえ、人を対象にした研究では、柑橘類の摂取と認知症の関連について明確なことは分かっていませんでした。 …
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坂道の多い街では糖尿病が悪化しにくい?
糖尿病を予防するには生活習慣が大切などといわれます。生活習慣は大きく「食習慣」と「運動習慣」に分けることができると思います。特に後者の運動に関しては、自分が住んでいる街の環境にも大きく影響しているか…
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一人っ子や祖父母同居の子供は肥満になりやすい
小児期の肥満には「食習慣」や「運動量」などさまざまな生活習慣や社会的環境が関与していますが、「同居している家族の構成」もその大きな要因であるという指摘があります。 一人っ子の家庭や、祖父母と…
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若い医師のほうが担当患者の死亡率が低い?
医師の年齢によって、診療の質に差が出るかどうか、あまり知られていないようです。 なんとなく、診療経験が豊富なベテラン医師のほうがより良いケアを提供できるようなイメージがあります。しかし、医学…
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食の欧米化は本当に不健康をもたらすのか?
「食の欧米化」というと、どのようなイメージをお持ちでしょうか。「コレステロールが高そう」とか「糖尿病や高血圧などの生活習慣病になりやすい」などのイメージがあるのではないでしょうか。やはり日本古来の和食…
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認知症の発症リスク2倍 寝すぎは脳の老化を招くの信憑性
適度な睡眠は認知能力を高めるうえで大切なことのように思えます。一般的には、睡眠不足が続くと記憶力が低下するイメージがあるのではないでしょうか。 睡眠時間と認知症の発症リスクや、脳の老化現象の…
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果物で糖尿病予防? 毎日食べると12%リスク減との報告も
果物を適度に摂取する食習慣はとても健康的なイメージがあります。そして健康的な食習慣は、糖尿病の予防や、その管理に重要な役割を果たすと考えられています。ところが、「果物の摂取と糖尿病への影響」に関する…
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キノコで認知症を予防 週3回の摂取で発症リスクが19%減
過去の実験データでは、キノコに含まれる成分に、神経細胞の保護効果が示されていたようです。もし、キノコに脳神経の保護効果があるのだとすれば、キノコを積極的に食べることで認知症を予防できるかもしれません…
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野菜や果物の栄養で肺の病気を予防できる?
「慢性閉塞性肺疾患」という病気をご存じでしょうか。COPDと略されるこの病気は、かつて「慢性気管支炎」や「肺気腫」と呼ばれてきた病気の総称です。たばこの煙を主とする有害物質を長期に吸入することで生じる…
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ビール好きは隔たっている? お酒の健康度は食事で決まる
過去に報告されている研究によると、ワインの摂取量が多い国々では心臓病の発症割合が低く、同じアルコール飲料のビールやウイスキーなどよりも、ワインの方が健康に良い影響をもたらす可能性が示されています。 …
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風邪予防にビタミンDサプリメントは効く?
ドラッグストアなどでも市販されている「ビタミンDサプリメント」には、抗菌作用や抗ウイルス作用があることが知られています。 したがって、理論上は風邪などの感染症を予防する効果があると考えられま…
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歯を残すほどアルツハイマー病のリスクは軽減される?
歯磨きなどの口腔内ケアがおろそかになると、加齢とともに歯が抜けたり、虫歯になったりと、歯を喪失してしまう可能性が高まると考えられます。米国老年医学会誌の電子版に、歯の残存本数と認知症発症リスクを検討…
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「記憶」は失われても「感情」は残る
うれしい、悲しいというような出来事の「記憶」と、実際に体感するうれしい、悲しいという「感情」は密接に結びついているように思われます。たとえば、大切な人との別れが悲しいというような感情は、その人との大…
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雪が降った後は心筋梗塞に注意を
以前、この連載でも紹介しましたが、「寒い日が続く冬季は心臓病の発症リスクが高まる」という研究が報告されています。外気温が下がると血管が収縮し、血圧が高くなることから、心臓への負担が増えてしまうのでし…
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精神的につらいと「がん死リスクが増加する」は本当か?
落ち込みや不安など、精神的な苦痛は体の健康面にも悪影響を及ぼすといわれており、「心臓病や脳卒中の発症リスクが増加する」という研究が過去に報告されているようです。また、精神的な苦痛は免疫系にも影響を及…