役に立つオモシロ医学論文
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飛行機内で感染リスクのもっとも高い座席はどこだ?
飛行機内は密室空間ですから、風邪などの呼吸器感染症にかかっている人が搭乗すると、周囲の乗客へ感染が拡大してしまう恐れがあります。気になるのはどのくらい離れていれば大丈夫か?ということでしょう。 …
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フェイスブック利用者は自尊心が強く自己陶酔しやすい?
総務省の2017年版情報通信白書によれば、LINE、フェイスブック、ツイッターなど、我が国における主要なソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の利用率は、12年の41.4%から、16年の7…
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父親似の子どもは健康的? 456人調査によるデータを解析
父親が積極的に育児へ関わることは、子供の成長に良い面があると考えられます。父親の育児参加が子供にどのような影響を与えるのか。少し変わった視点で検討した研究論文が、健康と医療の経済学に関する国際誌に2…
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血圧は毎日測って手帳に記録するべきなのか
高血圧の治療を受けている患者さんの中には、血圧手帳をお持ちの方もいらっしゃると思います。家庭用の血圧計で決まった時間に血圧を測定し、それを日々記録するための手帳です。自分の血圧変化をしっかり把握して…
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子宮頸がんワクチンの安全性は 注目の調査結果が専門誌に
ワクチンは、疾病の予防に対して大きな効果があることが数々の研究で示されています。 しかし、一方でその副反応を懸念する声も存在します。近年では、子宮頚がん予防のためのワクチン(HPVワクチン)…
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立っているだけでやせられる? 1年で2.5キロの減量効果も
健康や体形維持のために、ダイエットをしたことのある方も多いと思います。やせるには、摂取カロリーを抑え、消費カロリーを増加させる必要があります。 しかし、食事制限や積極的な運動によるダイエット…
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災害時の死亡リスクに影響する「人とのつながり」
2011年に発生した東日本大震災では、地震発生から津波が到達するまで1時間もあったにもかかわらず、多くの方が津波で亡くなりました。 震災の津波による死亡者が、どのような背景を持った人たちが多…
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「メタボ健診」の効果はどれくらい? 実はまだデータ不足
健康寿命を延ばし、医療費の削減を目標とする公的な健診プログラムに特定健康診査があります。一般的には「メタボ健診」などと呼ばれており、受けている読者の方も大勢おられることでしょう。 この健診結…
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喫煙本数が少なければタバコは体に害はない?
喫煙が健康に悪影響を与えることはご存じかと思います。しかし、「喫煙本数が少なければそれほど害はないのではないか」と考えている方もおられるでしょう。英国医師会誌電子版に、喫煙本数の少ない人における心臓…
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チョコで脳卒中予防? 発症リスク調査の結果に“男女差”が
2月のメジャーなイベントといえば、バレンタインデーがあります。何となくバブルのにおいがすると苦笑する人もいるかもしれませんが、いまだ健在です。 さて、チョコレートの食べすぎは糖分やカロリーの…
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インフルエンザワクチンは毎年接種するべきなの?
インフルエンザの予防には、うがいや手洗いなどが挙げられますが、やはりインフルエンザワクチンの接種は欠かせません。ただ、インフルエンザウイルスは流行する遺伝子の型がシーズンごとに異なるために、ワクチン…
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禁煙ポスターはむしろ逆効果? 青少年は喫煙意識が高くなる
喫煙が健康に与える影響は大きく、喫煙者は非喫煙者に比べて10年ほど余命が短くなるといわれています。また喫煙は、その副流煙がたばこを吸う喫煙者本人のみならず、周囲の人の健康にも影響を与えることが分かっ…
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雨の日に膝が痛くなるのは思い込み? 研究論文で真逆の結果
天候によって体調が悪くなることは、みなさんも経験したことがあるかもしれません。冷えは腰痛のもとであるとか、雨の日は膝の関節が痛むとか、そういう話は珍しくありません。低気圧が近づくと関節痛や神経痛、あ…
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「全身持久力」を高めて維持することで糖尿病を予防
「全身持久力」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。持久力というと、運動におけるスタミナとか、粘り強さのようなものをイメージするかと思います。 端的にいえば、全身持久力とは長時間にわたり体を…
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英国医師会が研究 “お酒の種類”で感情は変わるのか?
お酒を飲むと、普段とは異なる気分になることも多いと思います。「お酒で性格が変わる」なんていうこともしばしばあります。普段はあまりしゃべらない人でも、お酒が入った途端に話すようになったり、あるいは感傷…
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クスリを使わず厳格な体重管理だけで糖尿病は寛解する?
生活習慣病といわれる2型糖尿病は、食習慣や運動習慣の改善で、その発症を予防できるといわれています。しかし、糖尿病になってしまったら、その治療は一生続けなければいけないもの、少なくとも年単位で治療を継…
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事故発生率に変化が 満月の夜にはバイクの運転に注意
夜空に浮かぶ月に不思議な魅力を感じる方も多いでしょう。月が人の生活に何らかの影響を与えている可能性はたびたび指摘されますが、過去には「月の満ち欠けと交通事故の関連性」を報告した文献もあります。 …
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不眠症で自動車事故リスク1.8倍 ニアミスリスクは3倍以上
交通事故の危険因子は多岐にわたりますが、その中でも運転者の注意力低下は大きな要因といえます。飲酒運転をしてはいけないのも、運転に対する集中力低下が重大な事故を引き起こす可能性を高めるからです。 …
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犬を飼っている人は死亡リスクが低い?
犬の飼育と健康状態に関する研究は複数報告されています。例えば、犬を飼っている人は、そうでない人に比べて身体活動量が多く、悪天候の日でもその運動量が維持されているという報告があります。さらには、犬を飼…
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職場でのいじめや暴力が糖尿病リスクを上昇させる
職務関係のストレスと糖尿病との関連性については、過去にも研究報告が存在するようですが、職場でのいじめと糖尿病発症リスクを検討した論文が2017年11月13日付で、欧州糖尿病学会の公式ジャーナル「ダイ…