認知症を予防する補聴器のすべて
-
英・伊・仏・中と比べて日本の「満足度」が極めて低い理由
以前の当コラムで一般社団法人日本補聴器工業会という業界団体の市場調査に基づいて、補聴器をつけた多くの方の満足度が低いことを取り上げました。それについてさらに海外との比較を交えてその原因を別の側面から…
-
音が聞こえるようになったから…家族との会話が弾むように
「家にいるだけだから、補聴器なんて必要ない」 時々、こんなふうにおっしゃる方がいます。しかし、補聴器というものは地域のコミュニティーに積極的に参加したり、実社会で現役として仕事を続ける人だけの…
-
電話での会話が苦手…新機能搭載タイプならスムーズに聞こえる
補聴器の業界団体「日本補聴器工業会」が2018年、補聴器ユーザーと難聴者の大規模調査を行いました。その中にあった質問「より良い聞き取りを最も必要とする場面はどれですか?」に対し過半数の人が挙げたのが…
-
こんなによく聞こえるならもっと早く着ければよかった!
店に来られるお客さまの中に、「聞こえづらくなり始めてから、実際に相談するまでに時間がかかった」「こんなことなら早く相談すればよかった」と、おっしゃる方が少なからずいらっしゃいます。 難聴とい…
-
着けたがらない親に補聴器をつけてもらうにはどうする?
補聴器を着けたがらない親をどう説得すればいいのか? こんな相談をよく受けます。 難聴は、本人だけでなく、身近な家族や、話しかけたいと思っている周りの人にも負担を強いるものです。超高齢社会の現…
-
補聴器を買おうと思ったら…知っておきたい店選びのポイント
現在、国内に補聴器を取り扱うお店は7600店以上あるとされています。これら各販売店によって、サポートの仕方、購入後の調整の頻度、補聴器調整の技術的レベル、補聴器に対する取り組み方などはバラバラ。それ…
-
補聴器の調整には数値の客観的評価と「専属トレーナー」が必須
最近はこの連載を読んでくださっている方から私宛てに「補聴器を買ったはいいけどよく聞こえない。どうしていいか分からない」といったお電話をいただくことが増えました。 その場合にお伝えしていること…
-
本当に聞こえていますか? 耳年齢チェックのウェブサイトに注目
「子どもたちが聞こえると言っている『20代』の音が、私には聞こえない」 あるTwitterの投稿をきっかけに、一気に話題となったのが、「耳年齢」を手軽に調べられるパナソニック補聴器のウェブサイ…
-
「音が聞こえること」と「言葉が聞こえること」はまったく違う
よくお客さまから「音は聞こえるけど、言葉として聞き取れない」と言われることがあります。実は音が聞こえることと、言葉が聞き取れることは、まったく異なる状態なのです。 聴力に問題があるかどうかは…
-
「補聴器をつけても聞こえづらい」は調整の不十分が原因
ある日、うちの新入社員が、お客さまからこんな話を聞いたと話してくれました。 そのお客さまは高齢の女性で、補聴器をなくされたそう。そこで新しく買い直すために店に来られたのですが、一方で、同じく…
-
聞こえない期間が長いほど補聴器に慣れるまで時間がかかる
健康診断で所見ありと診断され補聴器の相談に来られる方がよくいます。 通常、健康診断で測る音域(音の高さ)は、時報の音程度の1000ヘルツから、鳥の鳴き声程度の高音域である4000ヘルツ。音量…
-
補聴器をしたままお風呂に…という連絡に思わず「やった!」
「何歳ぐらいから補聴器をつけたらいいのでしょうか?」 こんな質問をよく受けます。私の答えは「聞こえづらさを感じたら耳鼻咽喉科の補聴器相談医か、認定補聴器技能者のいる補聴器販売店に相談してみてく…
-
控除を受けるためのキーワードは「補聴器相談医」と「認定補聴器技能者」
みなさんは、補聴器が医療費控除の対象になることをご存じでしょうか? 医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額以上だった場合、確定申告により所得税の一部のお金が戻ってくる制度です。 しか…
-
集音器は音を大きくするだけ…補聴器の代わりにはならない
「聞こえづらいから集音器を使っている」という話を聞くことがあります。また、値段が手頃だからと通販で集音器を購入して後悔し、中にはこの集音器が補聴器だと思い込み、難聴の克服を諦めたという話も……。 …
-
会話が聞こえるようになって笑いのある人生を取り戻せた
訪問診療医からの紹介で、76歳の男性Kさんから相談を受けました。 Kさんはタクシーの運転手をされていたのですが、65歳のときに隣に迫るトラックの音が聞こえなくなったことで仕事を引退。ですが病…
-
「補聴器を買えばOK」「つければ聞こえづらさ改善」は間違い
難聴の方の補聴器選びをお手伝いしている中で、よく感じるのは「補聴器を買えば万事OK」「つけ始めたら、聞こえづらさがすぐ改善する」と考えている人が多いということ。 68歳で「うぐいす補聴器」を…
-
初めての補聴器選び どんな場所で不便を感じているか考える
初めて補聴器を選ぶときは、自分の普段の生活様式を考え、どのタイプが使いやすいかを検討することが必要です。 まず、補聴器といってもさまざまな形があります。現在の主流は大きく分けて2つ。耳に掛け…
-
軽度難聴でも放置すれば認知機能が7歳年上の人と同程度に
2011年、米ジョンズ・ホプキンス大学の研究者が、病気の要因と発症との関連について、ある集団を一定期間調べたコホート研究の結果を発表しました。 それによると、難聴を放置すると、7歳年上の人の…
-
難聴は認知症の最大の危険因子…軽度でも発症率が2倍高い
認知症の危険因子として近年、注目を集めているのが難聴です。 2020年、世界5大医学雑誌の一つである「ランセット」にこんな論文が掲載されました。それは、認知症の40%は予防可能な要因であると…