著者のコラム一覧
田中智子「うぐいすヘルスケア株式会社」代表取締役

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

聞こえない期間が長いほど補聴器に慣れるまで時間がかかる

公開日: 更新日:

 健康診断で所見ありと診断され補聴器の相談に来られる方がよくいます。

 通常、健康診断で測る音域(音の高さ)は、時報の音程度の1000ヘルツから、鳥の鳴き声程度の高音域である4000ヘルツ。音量(音の大きさ)は、30デシベルとちょうど鉛筆の筆記音に相当する音と、ささやき声程度の40デシベル。この音の高さと大きさの組み合わせで左右各耳で聞こえているかをチェックします。

 ちなみに会話の中心となる音の範囲は、250から4000ヘルツ。数字が小さくなるほど低音になるので、検査でチェックする音は会話の音域において比較的高い音になります。

 なぜ高い音を重点的に調べるのか、不思議に思う方もいるかもしれません。加齢性難聴では、多くの方が高い音の音域で、かつ30デシベルと40デシベルという小さな音から聞こえづらさを自覚し始めるからです。

 それは耳の構造に要因があります。

 耳の穴から入ってきた音は鼓膜に届き、中耳を通して音を増幅しさらに奥の内耳に届きます。内耳の中の蝸牛(かぎゅう)というカタツムリ状の管の中で音を電気信号に変え、音の高低や大きさを分析し、脳に伝わります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由