著者のコラム一覧
田中智子「うぐいすヘルスケア株式会社」代表取締役

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

音が聞こえるようになったから…家族との会話が弾むように

公開日: 更新日:

「家にいるだけだから、補聴器なんて必要ない」

 時々、こんなふうにおっしゃる方がいます。しかし、補聴器というものは地域のコミュニティーに積極的に参加したり、実社会で現役として仕事を続ける人だけのものではありません。

 もちろん、ご家族や長年気心の知れたお友達に囲まれ、多少聞きづらくても、彼らが優しく根気よく伝わるまで耳元で大きな声で話してくれるから大丈夫、と安心されている方もいるでしょう。

 ですが、家にいることが多く会話する相手がご家族だけという方も補聴器が必要だと考えます。

 そんなご家族との会話の大切さを考えさせられた97歳の女性のお客さまがいました。補聴器を試すために息子さん夫婦と来店。ご本人は「そもそも家でテレビを見るだけだから補聴器はいらない」。それを、息子さん夫婦と一緒に説得し、補聴器をつけていただいたのですが、初めは水の音や咀嚼(そしゃく)音などの音がうるさいと感じられていた様子。装用指導を続けた結果、補聴器の音にも慣れ、さまざまな音が聞こえるようになり、さらに電話でのやりとりや声の小さな方との会話も可能になりました。また、ご家族とも食事の時の会話が弾むようになったそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ