東洋医学を正しく知って不調改善
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漢方薬はエビデンスに乏しいという批判的な声も聞くが実際は?
日本の医療はエビデンス(科学的根拠)に基づいたものが主流です。エビデンスを取得するために動物実験やランダム化比較試験などが行われ、このうち最も信憑性が高くグレードもトップにあるのがランダム化比較試験…
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東洋医学の独特の診察法「四診」とはどのようなものなのか
東洋医学では、気血水、臓腑、経絡がバランス良く働いている状態を健康と考えます。バランスの失調は、「実」「虚」として表現されます。「実」には、不要なものの解消や機能高進を改善させる「瀉」、「虚」には文…
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漢方や鍼灸で「頭痛」も治せるのか “一次性”が治療対象
頭痛は頭部に感じる痛みの総称で、後頭部と首の境界、目の奥の痛みなども含まれます。非常に多くの方が経験している症状です。 原因が特定できないものを「一次性頭痛」。緊張型頭痛、片頭痛、群発性頭痛…
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世界における東洋医学の評価は? 欧米で注目度が高まっている
日本ではあまり知られていませんが、実はいま欧米では「東洋医学」への注目度が一層高まっています。 これまでにも「東洋医学」はさまざまな体の不調に対処できる治療法として紹介してきましたが、近年に…
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お灸でどんな不調が改善できるのか? 冷えに関係する症状に強い
お灸は温熱効果によって、自然治癒力や免疫力を向上させ、それにより病を防ぎ治していく治療法です。あらゆる不調に対し、改善効果が期待できます。 特に得意とするのが、体の冷えと関係の深い不調です。…
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苦くて不味い…漢方薬の味が苦手な人はどうすればいいのか
昔から「良薬は口に苦し」と言うことわざがあるように、漢方薬は苦くてまずいのが当たり前……と思っている方は多いのではないでしょうか? 漢方薬は複数の生薬で構成されているのですが、これらの生薬は…
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お灸にもいろいろな種類があるのか? もぐさにはさまざまなタイプあり
みなさんはお灸と聞いてどんなお灸を思い描くでしょうか? むかし子どものころにおばあちゃんにしてもらった人や、薬局やドラッグストアで初めて簡易型のお灸を知った人など、お灸との関わりはさまざまでしょう。…
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東洋医学における「肩凝り」の治療法は?まずは原因を探る
多くの方が経験する肩凝り。東洋医学では肩凝りや腰痛、五十肩のようなものを総称して「痺証(ひしょう)」といいます。痺とは「つまって通じない」という意味があり、鍼灸で対応することが一般的です。 …
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「経絡」とは? 体の内と外を結ぶルートで体中を走っている
東洋医学では基本的に「気・血・水」と呼ばれる3要素が体の中を巡り、それにより心と体の健康を保っていると考えられています。このうち、「気」は、大気や食物から取り入れる生命エネルギーのこと。そして、血液…
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東洋医学の「体質改善」とはどういうことを意味するのか?
東洋医学において体質とは、風邪をひきやすい体質やアレルギー体質といった、その人がもともと持つ独特な体の性質と、生まれてからの生活環境や食習慣などが合わさった、相互作用の結果で形成されると考えられてい…
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「お灸」はなぜ効くのか? ピンポイントにツボを温めるから
お灸は、東洋医学における温熱療法の総称といえます。乾燥させたヨモギの葉の裏側にある綿毛を集めて作ったもぐさを、体にある経穴(ツボ)の上で線香などにより火をつけ燃やし、一定の温熱刺激を与える方法が主流…
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漢方や鍼灸は西洋医学に比べ保険適用が難しいのはなぜなのか
【A】私は中国の中医薬大学と大学院を卒業し、中医師(中国の伝統医学医師免許、国家資格)として病院で勤務した後、日本大学医学部へ留学し医学博士号を取得。その後、日本の漢方薬や鍼灸(しんきゅう)の医療現場…
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漢方や鍼灸は新型コロナなどの感染症にも効果があるのか
漢方や鍼灸というと、「緩やかにじっくりと効く」「特に慢性病に効果がある」というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。確かにそのような面もありますが、実は急性症状や感染症にも十分効果を発揮します。…
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花粉症にはどんな漢方薬が効果があるのか 3つの観点から捉える
東洋医学では、アレルギー性疾患に対して、症状に対する治療とアレルギー体質を改善する治療を考えていきます。 漢方では3つの観点から捉えていきます。生命活動を支えるエネルギーで、心や情緒、元気と…
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薬なしで花粉症の症状を抑えたい 自宅でできる方法は?
東洋医学では花粉症という病気を、その人の体質や体調の乱れ・悪化に伴う体の歪みによって引き起こされる病気としています。そのため、体質改善のための全体治療と、今の症状を緩和させる部分治療の2方向で対策を…
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持病で薬を飲んでいても漢方薬をプラスして問題はないのか
漢方薬がはじめて保険適用になったのは1967年。現在は、生薬からエキスを抽出し顆粒や粉末などに加工したエキス剤が約150種類、煎じ薬やエキス剤に用いる生薬が240種類、保険適用になっています。西洋医…
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漢方薬と西洋医学の薬との違いはなにか 副作用は出にくい?
みなさんは漢方薬にどのようなイメージをお持ちでしょうか? 木の根や希少な動物の内臓を煎じたもの、といった印象をお持ちの方もいるかもしれません。 実際のところ漢方薬のほとんどは、天然の植物、動…
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西洋医学では病気と診断されない「未病」とはなんだ?
東洋医学では昔から未病という考え方があります。読んで字の通り、「未だ病まず」ですから、まだ病気になっていない状態を言い表しています。 なんとなく調子が良くないからと病院で検査をしたけど、異常…
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鍼灸師によって効き方に違いはある? 感受性、相性、熟練度…
基本的に、鍼灸の刺激に対する生体反応の仕組みには個人差はありません。ですから一定の資格を持つ鍼灸師であれば、誰でも同様の効果はあるわけですが、現実には患者さん側で「効いた」「イマイチ」など、実感の程…
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鍼灸はなぜ効く?そのメカニズムはどのようなものなのか
鍼灸がなぜ効くのかを簡単に説明すると、体が不均衡(アンバランス)になった状態を、鍼灸の刺激によって元の整ったバランス状態に戻すことができるからだと言えるでしょう。 東洋医学ではこの体の均衡(…