著者のコラム一覧
天野陽介日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員

日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員。北里大学東洋医学総合研究所医史学研究部客員研究員も務める。日本伝統鍼灸学会、東亜医学協会、全日本鍼灸学会、日本医史学会、日本東洋医学会所属。

東洋医学の独特の診察法「四診」とはどのようなものなのか

公開日: 更新日:

 東洋医学では、気血水、臓腑、経絡がバランス良く働いている状態を健康と考えます。バランスの失調は、「実」「虚」として表現されます。「実」には、不要なものの解消や機能高進を改善させる「瀉」、「虚」には文字通り補う「補」という治療方針が取られます。

 東洋医学における治療とは、生体の不均衡を見つけ出し整える行為といえます。

 不均衡を見いだすために、望診(見る)・聞診(聞く・嗅ぐ)・問診・切診(触れる)を行い、これら診察はまとめて四診と呼ばれます。

 望診では、顔や皮膚の色つや、形態の変化、たたずまいなどを見ます。舌の状態を見る舌診も望診のひとつです。舌診では、色・形や舌苔(舌表面に生じる苔状のもの)などを観察します。

 正常な舌は淡紅色(薄いピンク色)。赤みが弱ければ血の不足や冷えを表し、赤みが強ければ熱を表し、暗赤色や紫色は血の滞りを表します。

 むくんで大きい舌は水滞(水の滞り)や冷えを表します。舌の辺縁に歯形があるものは水滞や冷え、気の不足を表します。舌がひび割れているものは血や水の不足と関係があります。

 正常な舌苔は白色で、舌表面に薄く乗っています。舌苔の量が多かったり、ネットリとした性状であれば水滞を表します。黄色であれば熱の存在が考えられます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」