衣笠祥雄さんも亡くなる直前は…「かすれ声」に潜む重大病

公開日: 更新日:

「このため、この経路のどこで反回神経障害が起こっても声が出なくなるのです。実際、嗄声を訴えてきた患者さんを診察して、がんやリンパ腫が見つかるケースは珍しくありません」

 たとえば、脳幹付近では頚静脈孔腫瘍、頚部では咽頭がんや甲状腺腫瘍、胸部では肺がん食道がん、弓部大動脈瘤、縦隔腫瘍、乳がんなどが嗄声の原因となるという。

 むろん、がんは転移するのでその他のがんであっても嗄声となる場合がある。たとえば大腸がんの転移先は肝臓、腹膜、肺、骨、脳などが多く、甲状腺への転移は少ないとされている。しかし、最近は頭頚部画像診断の進歩により、大腸から甲状腺へのがん転移の報告例は増加している。

「のどが渇き過ぎて声がしわがれることもあります。そのため、口が乾く副作用のある薬は注意が必要です。副交感神経が活発になるのを抑えて胃や腸の活動に伴う痛みや炎症を防ぐ抗コリン剤は、その代表です。催眠・鎮痛剤、抗不安薬や抗精神病薬の一部も口渇の副作用があります」

 最近目立つのは、咽喉頭逆流症によるしわがれ声だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    悠仁さんの成人会見は秋篠宮家の数々の危機をいっぺんに救った

  2. 2

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  3. 3

    「ホラッチョ!」「嘘つき!」とヤジられ言葉に詰まり、警察に通報…立花孝志はミルクティーが手放せず

  4. 4

    下半身醜聞・小林夢果の「剛毛すぎる強心臓」…渦中にいながら師匠譲りの強メンタルで上位浮上

  5. 5

    備蓄米放出でもコメ価格は高止まり…怪しくなってきた農水省の「実態把握」

  1. 6

    フジテレビの資金繰りに黄信号…9割超もの広告スポンサー離脱、CM再開も見通し立たず

  2. 7

    “勝ち組”は中澤、辻、藤本…「モーニング娘。」たちの明暗

  3. 8

    日テレ「さよなら帝国劇場」でわかったテレビ軽視…劇場の階段から放送、伴奏は電子ピアノのみ

  4. 9

    備蓄米放出でもコメ高騰は抑えられない!「コシヒカリ」応札集中確実…得をするのは自民の“大票田”のみ【上位10品目リスト付き】

  5. 10

    悠仁さま「人々の幸せを願い」成年会見で高まる将来への期待…愛子さまの“国民と苦楽を共に”との比較も