松山は13位…マスターズ9度目で「苦手意識」吐露する弱さ
【マスターズ】最終日
松山英樹(28)の9度目のマスターズは、大会2日目まではうまくいった。
2日連続68で回り通算8アンダー6位タイ。首位と1打差の好位置につけた。予選2日間が60台というのも初めて。前週「ヒューストン・オープン」2位のいい流れが続いていた。
ところが各選手とも猛烈な追い上げを見せるムービングサタデーが72とブレーキになり10位タイへ後退。
「まだ何があるかわからない。集中して頑張りたい」と最終日に巻き返しを誓ったが、この日も4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーと出入りが激しく2日連続のパープレー。トップ10も逃して13位に終わった。
「結果はすごく悔しい。少し苦手意識が出ている感じがある。対策をしっかりして、来年はいいプレーをして必ず勝てるように頑張りたい」(松山)
■膨らむコースへの「苦手意識」
今大会パー5の内容を見ると、13番4バーディー、2番3バーディーと攻略できたが、その一方で8番1バーディー、15番2バーディーと取りこぼしも多かった。またタフなパー4の5番は2ボギー、11番は1ダブルボギーとスコアを崩す原因になった。松山の言う「苦手意識」はチャンスホールで伸ばせず、タフなホールでパープレーに徹しきれないもどかしさだろう。
異様な雰囲気に包まれるマスターズで活躍するには、経験の差が大きい。
しかし、怖いもの知らずの若手が勢いづいている米ツアーで、出場するたびに苦手意識が増幅しているようではメジャー優勝は期待できない。