巨人万策尽き若手左腕を69人目支配下登録も…「原監督辞任」以外カンフル剤なし
3連敗で再び貯金がなくなった2位・巨人。元気がないのは、白星のない最近4試合で16打数1安打の4番・岡本和である。10日のDeNA戦も5タコ。走者を置いた4度の打席はいずれも平凡な飛球に倒れ、原辰徳監督(63)は「何とかそこを抜けて出てこないと」と奮起を求めた。
勝率5割で首位ヤクルトとは13ゲーム差。逆転優勝は風前の灯となっている巨人は11日、左投手の井上温大(21)と支配下選手契約を締結したと発表した。
井上は2019年ドラフト4位で入団。昨年5月に左肘の手術を受け、育成として再出発していた。5月に実戦復帰すると、ここまで二軍戦5試合に登板し、24イニングで30奪三振をマーク。防御率は5.25ながら、U-23NPB選抜にも選ばれた。とはいえ、新外国人左腕のクロールとの契約は合意に達しており、これで支配下選手は69人。残りはあと1枠となった。巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言った。
「若手左腕の支配下昇格は大賛成ですが、元々ドラフト4位で指名した選手。プラスアルファというより元の場所に戻っただけ。主将の坂本は今季3度目の離脱で、エースの菅野は相変わらずピリッとしない。4番の岡本和に覇気がないのも気になる。これで支配下枠もほとんど埋まったわけで、もう打つ手がなくなってきた感はあります」