山川穂高が初WBCに「怖い」と明かすも「国際試合経験者の意見はあえて聞かない」ワケ
山川穂高(31歳・西武・内野手)
今回の代表選手で唯一、一塁を本職としているのが山川だ。山田(ヤクルト)や牧(DeNA)も守れるものの、あくまでサブポジション。大事な試合は山川が起用されることが予想される。西武の主砲を直撃した。
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──開幕直前の国際大会は、やはり調整が難しいですか。
「僕はWBCは初なんですよね。調整というのは結果が伴ってこそというか、結果を残せて初めて調整ができた、できなかったというものだと思います。肉体面ではオフシーズンからずっと意識して練習をしていますし、後は試合に出て自分がどう感じるかってことだと思う。だから、『調整が難しいかどうか』は今の時点ではまだ、ちょっとわかりませんね」
──以前は「WBCが怖い」と発言していた。具体的に、どう怖い?
「表現の仕方はいろいろありますけど、WBCという大舞台に出るのも初めてだし、短期決戦の連続。プレッシャーがかかる試合が多くなるでしょうし、シーズンのそれとはまた違った面もあると思う。その意味で、未経験なことばかりですから」
──2021年の東京五輪に出場した源田や、13年WBCに出た松井監督も同じチーム。彼らに対策など聞いたりは?
「それはしたくないんですよ。その人その人で考え方などが違うように、物事に対する感じ方も人それぞれ。誰かが『これはこう思う』と言っても、僕はそう思わないかもしれない。僕は僕なりにこの大会への感じ方があるだろうし、それを大事にしたいんです。『あの時はどうだった?』など、そこはあえて聞かずにやりたいですね」
──他人の言葉に左右される危険性もある、と。
「というよりも、楽しみが減るので。例えばですけど、漫画やドラマだって先に内容を知っちゃうよりも、自分で感じたいなあ、と」
──ということは、WBCを楽しみにしている部分もある?
「いや、僕は楽しみはあまりないかもしれません。やっぱり怖いですね(笑)」
──WBCはメジャーの一流投手と対戦する機会も多い。野球選手として、興奮するものですか?
「それもですね、最初に対戦するのが米国とか中南米のチームだったら、そう思うかもしれない。でも、そのほとんどは2次ラウンドに行ってから対戦するチーム。だから、まずは(1次ラウンド)初戦の中国戦。いまは中国戦が一番大事で、意識をしています」