《森脇浩司の巻》二軍監督時代は朝9時から19時まで猛練習、休日も事前予告なしで選手は激ヤセ
森脇「昨日の休みはどうだった?」
選手「午前中、軽くマシンで打って、守備練習してから遊びに行きました」
森脇「うん、OK」
といった感じで、自主練習するのが当たり前になっていました。
森脇さんは野球選手は野球がうまければそれでいい、という考え。人に迷惑をかけたり、まして犯罪などは論外ですが、「東大生は野球がうまい必要はない。野球選手も同じこと」というのが持論。森脇さんの思想は実業家からも一目置かれており、ダイエー本社の幹部から「彼は野球界以外でも、人の上に立てるタイプ。むしろ、野球界だけに置いておくのはもったいない」と絶賛されたこともあります。
実は現監督の小久保裕紀も似ている面があります。森脇さんとは逆に「野球選手の前に、まず社会人たれ」という考えですが、ともに過去の偉人や経営者の本を読んで知識をたくわえる勉強家。小久保監督も「人間に平等に与えられているのは時間だけ」「コーチというのは、同じことを言い方を変えて、ずっと言い続けられる人」など、森脇さんの言葉を引用、実践することもある。
そんな森脇さんの後を継いで、ホークスの二軍を鍛え上げ、一軍監督として優勝も達成したのが秋山幸二さんです。