新書あらかると
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「『消せるボールペン』30年の開発物語」滝田誠一郎著
2006年にフランスで先行発売されて以来、世界中で10億本以上も売れ続けているパイロットの消せるボールペン「フリクションボール」をはじめとするフリクションシリーズの開発物語。 ボールペンなの…
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「農山村は消滅しない」小田切徳美著
約900もの自治体が消滅する可能性があると伝えた通称「増田リポート」は社会に衝撃を与えた。本書は、全国各地を調査してきた研究者が、本当に農山村は消滅するのかを、多くのデータと共に徹底検証したリポート…
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「『アメリカの時代』の終焉に生まれ変わる日本」倉本圭造著
経済思想家の著者が、これからの世界で日本が進むべき道を考察した国際関係テキスト。 不透明な時代にあって、確実なのはアメリカが世界で唯一のスーパーパワーだった時代は終わるということ。多極化する…
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「他人の墓の中に立ち」イアン・ランキン著、延原泰子訳
定年退職した元警部のリーバスは、民間人として重大犯罪事件再調査班に籍を置き、迷宮入り事件を調べていた。ある日、ニーナと名乗る女性が訪ねてくる。事情を聴くと、ニーナは1999年の大晦日に起きた自分の娘…
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「日本史の森をゆく」東京大学史料編纂所編
古代から明治維新期までの日本史史料を収集研究する東京大学史料編纂所に所属する研究者によるアンソロジー。 例えば室町時代中後期を生きた中級貴族の山科言国の日記「言国卿記」。原本は、書状などの裏…
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「伝統と革新の町・金沢を歩き解く!」金沢謎解き街歩き 能登印刷出版部著
北陸新幹線の開通で身近になった金沢の魅力を伝える面白ガイドブック。 日本三大名園のひとつ兼六園の有名な「徽軫灯籠」。片脚は霞ケ池の水中にあって2メートル、陸に置かれたもう一脚は80センチとそ…
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「科学の危機」金森修著
私的利権など意に介さず、ひたすら真理追究に努力し、国家や宗教、権力に決然と立ち向かう孤高の自由人こそが科学者である――。 そうした「科学の古典的規範」は19世紀、実証主義思想を確立したオーギ…
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「『ななつ星』極秘作戦」西村京太郎著
捜査1課の十津川は、警視庁副総監の弥冨から、夫婦でJR九州が運行する豪華列車「ななつ星」の旅に参加するよう命じられる。理由も教えられず不審を抱く十津川に、弥冨は乗客28人全員をマークするよう指示する…
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「バレンタインデーの秘密」浜本隆志著
世界的なイベントに成長したバレンタインデーの歴史をたどる研究書。 そのルーツをさかのぼると、死から生への再生を願う古代ローマ時代の冬至祭の行事のひとつ、ルペルカリア祭に行き着く。その後、キリ…
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「日本人が知らない漁業の大問題」佐野雅昭著
日本の漁業と魚食文化が直面する構造的問題を検証したリポート。 まずは漁業者の減少。全漁業就業者数は10年間で約24万人から17万人に減少。その5割が60歳以上を占めているという。さらに水産物…
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「とことん自転車」鶴見辰吾著
自転車活用推進研究会から「2代目自転車名人」を拝命するほど自転車にのめり込む著者が、自らの体験を振り返りながら、その楽しさをつづったエッセー。 自転車に乗ろうと思ったきっかけは、体形と体力の…
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「もてるための哲学」小川仁志著
本書が取り上げる「もてる」とは、幅広く人気があるということ。「周囲の人の気分をよくし、自然と彼らを巻き込んでしまう魅力」を持つ人たちのことだ。 自らももてることで活躍のステージを広げてきたと…
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「アホウドリを追った日本人」平岡昭利著
鎖国から解放された明治以降の日本人は、続々と太平洋に乗り出し、遠く北西ハワイ諸島や昨今ニュースで話題の南シナ海のスプラトリー諸島にまで進出した。沖縄本島の東にある南大東島には、なぜか八丈島から200…
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「遺品整理士という仕事」木村榮治著
父の死後、便利屋に依頼した遺品整理の仕事ぶりに疑問を抱いた著者は、協会を設立して「遺品整理士」の資格をつくり人材を養成。心ない業者や違法業者などが入り乱れ無法地帯化した分野で、利用者の信頼を集めてい…
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「なんでもホルモン」伊藤裕著
性格から恋愛、睡眠の深さ、食欲、老化のスピード、そして寿命まで人間生活のすべての鍵を握るホルモンの仕組みを教えてくれる科学読み物。 細胞で作られるホルモンは、血管を移動して別の細胞に働きかけ…
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「北の街物語」内田康夫著
浅見は地元の赤羽で取材中、高校時代の後輩・瑞恵と再会。後日、瑞恵の実家が営む銭湯を訪ねた浅見は、客の倉持からある相談を持ち掛けられる。地元に住む高名彫刻家・御子柴の家から消えた「妖精」という作品を捜…
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「資本主義の克服『共有論』で社会を変える」金子勝著
アベノミクスによる量的金融緩和と構造改革の政策的組み合わせは、地域格差を拡大させると著者は指摘する。規制緩和によって、新しい産業、新しい産業構造がつくり出されると信じられ、実行されてきたが、その結果…