「遺品整理士という仕事」木村榮治著

公開日: 更新日:

 父の死後、便利屋に依頼した遺品整理の仕事ぶりに疑問を抱いた著者は、協会を設立して「遺品整理士」の資格をつくり人材を養成。心ない業者や違法業者などが入り乱れ無法地帯化した分野で、利用者の信頼を集めている。社会の変化とともに、遺品整理は、これまでの不用品を回収するだけの仕事から、遺族と一緒に、時には遺族に代わって判断して、無数の遺品の中から形見分けすべきものを洗い出し、必要な重要書類を見つけ出し、限られた時間の中で分別や査定を行うなど、複合サービスへと変化している。

 遺族の悲しみに寄り添いながら進められる、そんな遺品整理士の仕事を紹介。さらに体験から導き出された生前、老前整理のポイントも指南してくれる。(平凡社 760円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に