《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド
スチュワート・ジュニア
過去、さまざまな選手がプロ野球の門を叩きましたが、スチュワート・ジュニア(24)ほど入団経緯が珍しい選手もいないでしょう。
2018年メジャーのドラフトでブレーブスから1巡目、全体8位で指名されながら身体検査にひっかかり、契約条件が折り合わずに入団拒否。翌年、ホークスと異例の長期6年契約を結びました。
当時、スチュワートには取材が殺到しましたが、その多くが「メジャーのドラフトをどう思うか」などといった内容。広報として受けていいものかどうか、悩みました。最終的に通訳と相談して、「スチュワートのことを理解してもらうのも大事だから、断り過ぎるのもよくない。メジャー批判につながりそうな、彼の立場が危うくなるような質問があったら、その場で止めよう」と決めましたが、外国人記者や英語が話せる記者相手だと通訳抜きでも会話が成立するし、盛り上がってしまうと止めるに止めようがない。
取材が終わってスチュワートに「大丈夫だった?」と聞いて、「OK」と返ってきたので、まあ、いいかと(笑)。