著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

事故発生率に変化が 満月の夜にはバイクの運転に注意

公開日: 更新日:

 夜空に浮かぶ月に不思議な魅力を感じる方も多いでしょう。月が人の生活に何らかの影響を与えている可能性はたびたび指摘されますが、過去には「月の満ち欠けと交通事故の関連性」を報告した文献もあります。

 満月の夜には運転者の注意が月に引き寄せられることで運転操作を誤り、それが原因で重大な事故につながっているのではないか。そんな仮説もあるそうです。

 実際、バイクの運転においては、道路わきに注意がそれるだけで事故リスクが増加するという報告があり、あながち軽視できない仮説ではあります。

 知覚に関する研究によれば、人の注意をそらす要因として、「視界に入る物体の大きさ」「明るさ」、そして「突然の出現」という3つの要素が挙げられるそうです。

 たとえば、建物の陰に隠れていた満月が、いきなり夜空にその姿をのぞかせたとき、バイク運転者の注意がそれ、重大な事故につながる可能性があるということかもしれません。

 2017年12月11日付の英国医師会誌電子版には、「満月とバイクの死亡事故の関連」を検討した観察研究の論文が掲載されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に