大谷翔平「DH初のMVP」は確実!アジア人への半端ない差別、嫉妬、僻みをバットで一掃
「MVP!」「MVP!」
レギュラーシーズン最終戦となった日本時間30日、大谷翔平(30=ドジャース)が打席に入るたびに、ロッキーズの本拠地クアーズフィールドのスタンドは大合唱だった。
大谷の2年連続3回目のMVPを確信しているのは敵地のファンに限らない。いまや全米中のメディアも、ナ・リーグのMVPは大谷で決まりという論調だ。
8月24日に「40本塁打-40盗塁」を達成。メジャー史上6人目の快挙だったうえ、3日後の27日時点で打率.292(リーグトップと1分5厘差のリーグ5位)、41本塁打(同1位)、94打点(同2位)、40盗塁(同2位)。打って走って突出した数字を残していたにもかかわらず、当時、米メディアの一部からは大谷のMVP獲得を疑問視する声が複数上がった。
いわく、「(守備に就かない)大谷は野球の半分しかプレーしていない」「指名打者は4打数無安打では勝利に寄与しないが、リンドア(メッツ)は打てない試合でも守備で勝利に貢献している」。
MVPは全米野球記者協会に所属する記者の投票で決まる。その際に重要視される「WAR(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を示す値)」はリンドアが大谷を上回っていたのも事実だ。過去、DH専任の選手がMVPを受賞した例がなく、それも一部の反対派を勢いづけた。
とはいえ、「大谷のMVPを支持しない声が上がった理由は、守備に就かないことやWARの値だけではないでしょう」と米紙コラムニストのビリー・デービス氏がこう続ける。
「米国の国技とも言えるメジャーで、アジア人の大谷がやりたい放題。投打の二刀流ばかりか打者として本塁打と盗塁でとてつもない結果を出していることへの嫉妬や僻みはハンパじゃありません。パワーがもてはやされる米国で、特に本塁打王は特別な意味を持ちます。そのタイトルを2年連続で日本人選手がもっていくことへの抵抗感は相当なもの。だれもクチにはしませんけれど、心の中では冗談じゃない、いい気になるなよと敵愾心を燃やしています」