高齢者の正しいクスリとの付き合い方
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割ってはいけない3種類のクスリ…かみ砕いて服用するのもNG
高齢者の方の中には、「1回0.5錠」といった感じで錠剤を半分に割って服用している方もいらっしゃると思います。医療で使われている錠剤の多くはそのように半分に割ることができるのですが、中には“割ってはい…
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帯状疱疹の痛みには一般的な鎮痛薬ではあまり効果が得られない
抗ウイルス薬の効果で水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖が抑制され、皮膚症状が改善したとしても、「ピリピリした痛み」が長期間続くことがあります。長い場合には数カ月続くケースもあり、帯状疱疹の症状の中では多く…
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加齢で免疫機能が低下すると「帯状疱疹」を発症しやすくなる
「帯状疱疹」は高齢になるにつれて発症する確率が高くなる疾患で、ウイルスが原因で引き起こされます。ヘルペスウイルスと混同されることもありますが、帯状疱疹の原因になるのは水痘・帯状疱疹ウイルスです。 …
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トローチに穴が開いているのには“命に関わる”深い理由がある
老若男女問わず、誰しも一度は「トローチ」を使ったことがあると思います。トローチは風邪などで喉が痛いときに舐(な)めるクスリです。 舐めて溶かすクスリなので内服薬だと思われている方もいらっしゃ…
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クスリを「ピルケース」に入れる場合はいくつも注意点がある
薬剤師として働いていると、クスリを「ピルケース」に入れている患者さんを結構な頻度で見かけます。今は100円ショップなどでも手軽に購入することができますし、曜日や朝・昼・夕ごとに区切られているタイプも…
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クスリの包装シートが手で簡単に1錠ずつ切り離せない理由
クスリを薬局で「一包化」(1回に服用する錠剤やカプセルが1つの袋にまとめて入っている)された状態でもらっている方もいらっしゃると思いますが、ほとんどの人は1種類ずつ「シート」でもらっているのではない…
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意外なところから発見され生まれたクスリがいくつもある
今回はちょっと番外編に近い内容になりますが、思いもよらぬところから発見されたクスリのエピソードを紹介します。高齢の方はもしかしたらご存じの話かもしれませんし、そういったクスリを現在進行形で使っている…
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病気の治療に普段から使われている劇薬や毒薬はたくさんある
みなさんは「劇薬」や「毒薬」というとどのようなイメージをお持ちでしょうか? おそらく、「体に良くないもの」や「危険なクスリ」といった感じの方が多いのではないかと思います。 高齢になり使用する…
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多くの種類がある降圧剤はどう選択され、どう使われるのか
ここまで5回にわたり降圧薬について紹介してきました。他にもまだ降圧薬はありますが、主なものはほぼ取り上げましたので、今回は、実際にこうした降圧薬はどのようにして選択されて使われるのかについてお話しし…
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血圧を下げるα1遮断薬とβ1遮断薬 きちんと副作用を知っておく
みなさんも一度は「アドレナリン」という言葉を聞かれたことがあると思います。「気持ちが高ぶると出てくるもの」とイメージする人が多いでしょうが、それで大きく間違っていません。 アドレナリンはノル…
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降圧剤「ARB」がACE阻害薬と併用されない理由 副作用が増強
前回は降圧薬のひとつである「アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬」についてお話ししました。今回は、その親戚のような薬剤「アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)」について取り上げます。 A…
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ACE阻害薬は血圧を下げるだけでなく臓器を保護する作用もある
「アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬」も高血圧の治療に広く用いられています。 われわれの体には血圧を上げるメカニズムがいくつか存在しています。「血圧を上げる」というと悪いイメージがあるか…
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「利尿薬」を使って尿量を増やすとなぜ血圧が下がるのか
「利尿薬」とは尿の量を増やすクスリで、高血圧の治療にも用いられます。今回は利尿薬を服用するとなぜ血圧が下がるのかについて説明します。 われわれの体の中を流れる血液は白血球や赤血球、血小板などた…
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降圧剤「カルシウム拮抗薬」はグレープフルーツジュースに注意
高齢になると血圧が高めになり、降圧薬を服用している方もたくさんいらっしゃるでしょう。降圧薬は、その効き方によって多くの種類があります。ご自身が服用しているクスリの話も出てくると思いますので、参考にな…
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漢方薬を飲むタイミングが「食前」や「食間」なのはどうして?
漢方薬の添付文書には、「通常、成人1日○グラムを2~3回に分割し、食前(食事の30分前)又は食間(食事の2時間後)に経口投与する」と記載されていて、その通りに処方されている方が多いと思います。そこで…
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「漢方薬は安全」は大間違い 重大な副作用が起こるケースも
当連載の最初の頃に、クスリの副作用についてお話しした際、「漢方薬にも副作用はある」とお伝えしました。漢方ではない他のクスリに比べると、漢方薬のほうが副作用のリスクが少ないことに間違いはありません。し…
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漢方薬は含まれる生薬の数が少ないほど即効性が期待できる
漢方薬は他のクスリに比べて副作用が少なく、安全性が高いことから、高齢者にもよく用いられています。読者の中にも漢方薬を現在進行形で使っているという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。 漢…
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ステロイドを中止する時は「リバウンド」を避けるため徐々に減らしていく
さて、これまでお話ししたステロイドのさまざまな副作用を知って、「やっぱり使いたくない!」と考え、自己判断で中止や減量をしようと思った方がいらっしゃったとしたら、それは絶対にやめましょう。ステロイドを…
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ステロイドにさまざまな数多くの副作用があるのはどうしてなのか
これまでお話ししてきたように、ステロイドにはたくさんの効果があります。それは言い換えると、たくさんの副作用のリスクがあるということにもなります。今回はステロイドが持つ副作用を、効果と関連付けながらで…
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ステロイドは「免疫」や「炎症」に関連した疾患以外でも使われる
ステロイドの効果は実にたくさんありますが、病気の治療としては「抗炎症作用」と「免疫抑制作用」を期待して用いられる場合がほとんどです。 「膠原病」は体内にあるコラーゲンに炎症が起こる病気です。コ…