著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任。薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

「吐き気止め」のクスリはどのように作用して症状を改善するのか

公開日: 更新日:

 ほぼすべての方が、これまでに一度は「吐き気」を催したことがあるはずです。では、吐き気とはどういったときに起こるのでしょうか。吐き気があるときにはそんなことを考える余裕はないと思いますので、それがない今、改めて一緒に考えてみましょう。

 一部例外はありますが、吐き気が起こるときは基本的に胃の中がパンパンになっています。胃がパンパンになると、その中身が口に向かって逆流しようとするため吐き気が起こり、最悪、嘔吐に至ります。では、なぜ胃の中がパンパンになってしまうかというと、胃や腸の動き(蠕動運動といいます)が悪いことが主な原因のひとつです。

 口から摂取した食べ物は胃にためられ、その後胃の蠕動運動によって少しずつ腸に送り出され、腸で栄養素を吸収しながら蠕動運動によりさらに肛門側に送られていきます。胃や腸の動きが悪くなると食べ物や消化液がうまく送り出されなくなってしまい、胃がパンパンになって吐き気が起こります。実際に吐き気がある人のお腹の音を聴診器で聞くと、グル音(胃や腸が動いてぐにゅぐにゅと音がすること)が弱くなっています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ