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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

関西医科大学は安定感ピカ一 2018年度からは看護学科開設

公開日: 更新日:

〈表〉は各大学の事業活動収支をまとめたものです。

 赤字幅が最も大きかったのは愛知医科大学。2014年5月に新病院をオープンさせたため、借入金が大きく、その利払いが利益を圧迫したようです。また診療報酬の改定により、医療収入が伸びなかったことも業績に影響したようです。しかし16年度の1年間で、長期・短期借入金を22億円も減らすことに成功しているため、今年度は業績回復基調にあると思われます。

 金沢医大も赤字決算でした。しかし決算書には、突出して悪い項目は見当たりません。入院収入が計画をやや下回ったことや、管理経費が少し超過したことなど、細かい数字の積み上げの結果です。大学病院中央棟を建て直し、今年7月にオープンしたばかり。最先端の医療機器を揃え、循環器センターや認知症センターなども開設しました。今季の業績は上向きそうです。

■兵庫医大は1年間で約50億円の負債減

 大阪医科薬科大学は、昨日も書いたとおり、大阪医大と大阪薬科大の合併に伴い、274億円もの特別収入を計上、実質的な黒字幅は30億円前後と思われます。16年3月、付属病院に手術棟(手術室20室、ICU16床など)を新設するなど病院機能の強化に余念がありません。合併効果も寄与するため、安定した経営が期待できます。

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