今年もHSBC欠場 国内でメジャーキップ狙う池田勇太の計算
今季2勝で、現在日本ツアーの賞金ランキングトップの池田勇太は、昨年に引き続き、出場権のある世界選手権シリーズ(WGC)のHSBCチャンピオンズ(27日開幕=中国・上海)を欠場する。
もっか世界ランクは59位。国内であと1つ勝てば50位以内に入り、年末までその位置をキープできれば、来年は4大メジャーのすべてに出られる。WGCは強敵揃いで、しかも獲得賞金が国内ランクに加算されない。初の賞金王を狙う池田にとっては魅力のある大会ではないのだろう。
だが池田は、09年の同大会に出場した時には、「日本での好調さを世界の舞台に持ち込んでひと暴れしてきます。日本のゴルフファンの皆さん、応援よろしくお願いします」とコメントしていた。
池田が尊敬する尾崎将司は海外試合にはからっきし弱く、「井の中の怪物」と呼ばれた。当時、日本の賞金王はマスターズに招待されていたし、尾崎は50試合近く4大メジャーに出場した。それでもベスト10入りはたったの3回。89年全米オープン6位が最高成績だった。
世界で戦う松山のいない国内の賞金王など何の価値もないし、海外で揉まれずにメジャーに出たところで尾崎の二の舞いだ。