東京五輪ゴリ押し開催は金のため…菅総理には中止こそ悪夢

公開日: 更新日:

「平和の祭典」なんてこれっぽっちも頭にない。

 コロナの感染爆発により、全国では医療崩壊が進行しており、病院に行けず「自宅で死亡した」というニュースが後を絶たない。日本医師会の中川俊男会長は22日、予定通り東京五輪が開催された場合の医療体制について問われると、「外国選手団などにコロナ患者が発生しても対応は不可能」と言ったのは、当然だろう。

 悪夢のような状況下でも菅総理は「感染対策を万全にし、安全・安心な大会を実現したい」「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証し」などと、開催に向けて重ねて決意を語っている。

 しかしそれは、「五輪の父」と呼ばれるクーベルタンが提唱した「平和でよりよい世界の実現に貢献する」というオリンピズムを念頭に置いているわけでも、五輪に懸けるアスリートの気持ちをおもんぱかってのことでもない。

 関西大学の宮本勝浩名誉教授が22日に発表した東京オリンピック・パラリンピックの経済効果の最新の試算によれば、ようやく国際オリンピック委員会が選択肢に入れた無観客による開催の場合は約2兆4133億円の損失が出るという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    1年ぶりNHKレギュラー復活「ブラタモリ」が好調も…心配な観光番組化、案内役とのやり取りにも無理が

  2. 2

    大リストラの日産自動車に社外取締役8人が「居座り」の仰天…責任問う大合唱が止まらない

  3. 3

    眞子さん極秘出産で小室圭さんついにパパに…秋篠宮ご夫妻に初孫誕生で注目される「第一子の性別」

  4. 4

    広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

  5. 5

    故・川田亜子さんトラブル判明した「謎の最期」から16年…TBS安住紳一郎アナが“あの曲”を再び

  1. 6

    三山凌輝活動休止への遅すぎた対応…SKY-HIがJYパークになれない理由

  2. 7

    所属先が突然の活動休止…体操金メダリストの兄と28年ロス五輪目指す弟が苦難を激白

  3. 8

    大阪万博は値下げ連発で赤字まっしぐら…今度は「駐車場料金」を割引、“後手後手対応”の根本原因とは

  4. 9

    芳根京子“1人勝ち”ムード…昭和新婚ラブコメ『めおと日和』大絶賛の裏に芸能界スキャンダル続きへのウンザリ感

  5. 10

    国民民主党・玉木代表は今もって家庭も職場も大炎上中…「離婚の危機」と文春砲