東京五輪ゴリ押し開催は金のため…菅総理には中止こそ悪夢

公開日: 更新日:

 昨年発表された試算では、1年延期の損失は約6408億円。大会の簡素化により約1兆3898億円の損失も試算されている。最悪中止の場合は、約4兆5151億円もの損失が出るそうだ。

 コロナ対策や激しい税収の落ち込みで日本の財政悪化は深刻だ。21日に内閣府が発表した財政の健全さを示す「基礎的財政収支」の最新試算では、今年度の赤字は69兆4000億円。それに加え、東京五輪が中止や無観客開催となれば、日本経済は計り知れない痛手を被ることになる。

 9月末には自民党総裁の任期が切れ、10月には衆院議員の任期も満了する。どうしても五輪開催・成功で選挙を迎えたい菅総理にとっては、東京五輪の中止こそ「悪夢」に違いない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド