阪神「常勝軍団」構築は“オカダの考え”がカギ…試合前に捕手に“講義”、名指し公開説教は日常茶飯事
阪神は5日の中日戦前、珍しい光景が見られた。岡田彰布監督(66)が捕手の坂本と梅野をつかまえて、ミーティングを行ったのだ。
岡田監督はこれについて多くを語らなかったが、去る4日に村上が先発した際の坂本のリードについて「真っすぐばっかりで、去年と同じ感覚で行ったらアカンって」などと批判していた。
この日の大竹-坂本のバッテリーは「オカダの考え」が反映されたのか、配球に変化が見られた。この日の大竹はやや制球に苦しみ、5回で8安打を浴びながらも自己最多の8奪三振。粘りの投球で今季9勝目を挙げた。
かねて岡田監督は選手、コーチに対して歯に衣着せぬ発言を繰り返している。名指しで選手、コーチをヤリ玉に挙げることもあり、一部の評論家やSNSなどではその発言に「口うるさい」「辛口」「毒舌」「パワハラ」などと批判の声も出ている。
発言の是非はともかく、阪神が昨年、18年ぶりのリーグ優勝&38年ぶりの日本一を達成できたのは、岡田監督の手腕があってこそだ。チームは優勝から遠ざかっている間も、優勝を狙える戦力を擁しながら、勝ち切れないシーズンが少なくなかった。その要因の一つに、ベンチのアタマの問題、つまり、コーチ陣の指導力不足があったのは間違いない。岡田監督がアレコレ口を出しているのは、それだけコーチ陣が頼りないことの裏返しでもある。