週末に読みたいこの1冊
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「生皮」井上荒野著
動物病院に看護師として勤める26歳の咲歩は、子どもの頃から物語を書くのが好きで、カルチャーセンターの小説講座を受講。人気講師・月島光一に筋がよいと褒められ、目をかけられるようになっていた。ところが講…
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「明治伏魔殿」野口武彦著
江戸から明治へと日本が大きな変わり目を迎えたとき、歴史に名を残した人はもちろん、時代の過渡期に居合わせた名もなき庶民にも多くの変化が訪れた。本書は、想定外の変化に遭遇した人々が体験したかもしれない5…
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「信長、鉄砲で君臨する」門井慶喜著
時は天文12年。種子島の南端に一隻の船が現れた。船から下りてきたのは見たこともない南蛮の商人。種子島の領主・種子島時堯に鉄砲を売りたいというのだ。 人を殺すことができる新しい武器に興味を持っ…
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「ショートケーキ。」坂木司著
ゆかとこいちゃんは、高校の同級生。ひとり親家庭という境遇、小学生の頃から続く月1度の父親との面会、そして2人家庭ならではの不満まで同じで、仲良くなった。その不満とは「ホールケーキを食べる機会を失った…
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「名探偵と海の悪魔」スチュアート・タートン著 三角和代訳
17世紀前半、当時バタヴィアと呼ばれていたジャカルタからアムステルダム行きの船・ザーンダム号が出航しようとしているところから物語は始まる。船に乗り込むのは、東インド会社バタヴィア総監のヤン・ハーン、…
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「日本橋に生まれて」小林信彦著
週刊文春の連載コラム「本音を申せば」は、23年続いた大人気シリーズ。23巻目の本書は、その完結編にあたる。 第1部「奔流の中での出会い」では、野坂昭如、渥美清、横溝正史、橋本治、大島渚ら、今…
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「うたう生物学」本川達雄著
生き物の形というのは、ざっくり言えばみな円柱形である。外側だけでなく、中にある腸も血管も、骨も神経もみな円柱形だ。なぜか。それは、円柱形は強いからだ。 たとえば、葉っぱ。光を集める面積が広く…
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「サンセット・サンライズ」楡周平著
大手電機メーカー・シンバルに勤める西尾晋作は、大の釣り好き。 あるとき、釣り仲間から「宮城の宇田濱でヒラメを30枚釣った」との話を聞かされ、晋作の心が動いた。折しもコロナ禍でテレワークが推奨…
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「偽装同盟」佐々木譲著
物語の舞台は、日露戦争終結から12年後の東京。敗戦後の日本は、外交権と軍事権をロシアに委ねることとなり、東京にはロシア陸軍の歩兵連隊とアムール・コサックの騎兵連隊が進駐。霞が関には統監府が設置され、…
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「月の光の届く距離」宇佐美まこと著
都立高校に通う平凡な女子高生・美優は2年生の春、妊娠した。同級生の恋人・准也に告げると逃げ腰になり、両親は美優を罵倒。家を追い出された美優は、池袋で知り合った曜子に仕事を紹介され新宿・歌舞伎町に出向…
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「アウシュヴィッツを描いた少年」トーマス・ジーヴ著 品川亮訳
トーマス・ジーヴは、ナチス政権下のユダヤ人政策に翻弄され、13歳で強制収容所に入れられた。本書は収容所前の生活から、トーマスが経験した3つの収容所での出来事と、そこからの解放に至るまでを記録したもの…
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「世界でいちばん観られている旅 NAS DAILY」ヌサイア・“NAS”・ヤシン著 有北雅彦訳
2016年4月10日から19年1月5日まで、世界を旅しながらその体験を60秒の動画にまとめてフェイスブックに毎日投稿したプロジェクト「NAS DAILY」。本書は、世界の4000万人にフォローされ、…
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「100万回死んだねこ」福井県立図書館著
図書館には本の貸し借りをするだけでなく、「レファレンス」という大切な役割がある。簡単に言えば、利用者が探している本にたどり着くよう、司書が手伝うことだ。利用者に質問を重ねながら、正解を見つけていくの…
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「きりきり舞いのさようなら」諸田玲子著
人気戯作者十返舎一九の娘・舞はある朝、普段と違う雰囲気を感じた。普段なら二日酔いで寝過ごしている継母・えつが早朝から朝餉(あさげ)の支度をし、筆が乗らずに怒鳴り散らすのが常の一九が朝から仕事をしてい…
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「二千億の果実」宮内勝典著
私の名はルーシー。ずっと樹上で暮らし、枝を掴んでいたから5本の指が開いた。ある時、イチジクの実を見つけ腕を伸ばしたら木から落ちてしまった。やがて雨が降り、わたしは土砂に埋もれていった。それから300…
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「熔果」黒川博行著
かつて大阪府警暴力対策係の刑事だった堀内信也と、堀内の相棒で同じく刑事だった伊達誠一の名コンビが縦横無尽に活躍するシリーズ第4弾。 物語は、ヤクザに襲われて左足が麻痺したため家に引きこもって…
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「ミカエルの鼓動」柚月裕子著
北海道中央大学病院に籍を置く心臓外科医・西條は、医療用ロボット「ミカエル」を使ったロボット支援下手術の第一人者。導入された15年前から海外でこつこつと腕を磨き、ミカエルによる心臓手術に成功してからは…
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「最後に『ありがとう』と言えたなら」大森あきこ著
家族が安心して亡くなった人との最後のお別れができるよう、遺体の処置をして棺(ひつぎ)に納める役割を担う納棺師。本書は、父親の葬儀をきっかけに納棺師という仕事をしようと決心し、4000人以上の見送りを…
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「私の親鸞」五木寛之著
今年89歳になった著者は、年ごとに迷いが深まってきたという。それは親鸞に対しても同じで、勉強するほどにどんどん遠景に退いてしまうような不思議な感覚がある。 平壌からの引き揚げの際、すさまじい…
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「星新一の思想」浅羽通明著
ショートショートの名手として誰もが知る作家・星新一。彼は知名度の高さに反して、長年批評の対象として扱われてこなかった。 しかし最近、星作品の卓越した予見力に注目が集まっている。例えば「声の網…