スポーツ時々放談
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瓦解するMGC メンツと忖度でねじれた東京マラソンの行く末
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い26日、安倍総理は大規模なスポーツ、文化イベントの開催中止または延期を要請した。 多くのコンサートが即日中止、プロ野球はオープン戦72試合の無観客試合、Jリ…
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スポーツの社会貢献を阻む日本の旧態依然なアマチュア体質
テニスのカリスマ、ロジャー・フェデラーは、全豪オープン準決勝の敗戦後、「南アでのエキシビションができるだろうか」と案じていた。38歳は股関節を痛めていた。 母親が南ア出身という縁で、アフリカ…
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15歳に敗れた大坂「スポーツマンシップ賞」の特殊メンタル
テニスの4大大会の第1弾、全豪オープンは佳境に入った。今回、錦織圭は故障欠場。昨年の覇者で第3シードの大坂なおみは、3回戦で15歳のコリ・ガウフ(米国)に敗れ、トップ10陥落の可能性も出てきた。 …
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不透明な陸上界の一新はマラソン選手会の旗揚げしかない
今年の箱根駅伝は未曽有の記録ラッシュになった。10区間の7区間で計13人が区間記録を更新。シードを獲得した10校すべてが総合で11時間を切った。初めて11時間を切ったのは26年前の山梨学院大(10時…
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まもなく箱根駅伝 “1強”東海大唯一の穴と逆転もくろむ2校
箱根駅伝が混沌としてきた。前回は気象条件も整い、東洋大の往路優勝、青学大の復路優勝、青学の総合5連覇を止めて初となった東海大の総合優勝は、いずれも大会記録だった。駒大を含めた4強によるツバぜり合いが…
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先達への敬意なし…マラソンの不振はケニアのせいじゃない
ロザ・モタが12月7日の奈良マラソンに来日した。1987年世界選手権、88年ソウル五輪の金メダリスト、かつての女子マラソンの女王だ。東京や大阪でも優勝し、パンチ佐藤がギャグに使ったほど知名度もあった…
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来季は3つの代表戦が…錦織圭を待ち受ける“超過密日程”
上位8人による男女のツアーファイナルからデ杯ファイナルズで、テニスシーズンは終わった。錦織圭は夏までトップ10を維持したものの、故障でラケットを置き、シーズン最後の“フェスタ”には参加できなかった。…
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五輪マラソンの札幌移転 IOCが「高飛車」だった歴史的背景
東京オリンピックのマラソンコースが札幌に移った騒動で、何となくしらけてしまった。小池都知事をはじめ多くの人はその手続きにプリプリ怒り、“上から目線”だ“高飛車”だと苛立った。なぜ高飛車だったのか――…
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マラソン札幌移転の混乱は運営を託された日本陸連の落ち度
IOCが、東京オリンピックのマラソン・競歩を札幌で実施すると発表し大騒ぎになった。随分前にこのコラムで、東京の8月のマラソンは危ないと、代替地に河口湖、軽井沢を挙げたことがある。とにかく東京の真夏を…
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フェデラー来日は13年ぶり 日本テニス界が抱えるアマプロの壁
台風一過の14日、帝王ロジャー・フェデラーが13年ぶりに日本でプレーを披露した。他にも錦織圭、車椅子の国枝慎吾、ゴルフのアダム・スコット、スノーボードの平野歩夢らを集めたユニクロのイベントで、その目…
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瀬古リーダー自画自賛 レジェンド中山竹通がMGCを一刀両断
東京五輪のマラソン代表を決めるMGCが終わった。代表3人のうち2人を決める変則ながら“一発選考”を望む世論に応えた白熱の展開に、評判は上々だ。 日本陸連も瀬古利彦マラソンリーダーも「大成功」…
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大迫は設楽に3枠目まで持っていかれるのを見ているだけか
東京オリンピックのマラソン代表を決めるMGCが15日に行われ、男女各2人が代表に内定した。残り1枠は、今後の指定競技会で、男子は2時間5分49秒、女子は2時間22分22秒以上を記録した選手に与えられ…
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全米8強届かず影薄く…錦織は10.14フェデラー戦を起爆剤に
今年最後のグランドスラム、テニスの全米オープンは佳境を迎え、フェデラー、ナダル、セリーナという豪華選手の活躍に沸いている。残念ながら錦織圭、昨年覇者の大坂なおみともベスト8に届かなかったが、原因は明…
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錦織圭も西岡良仁も大坂なおみも…全米OPは期待薄の根拠
今年最後のグランドスラム、テニスの全米オープンが週明けに開幕する。 予選は既に始まり、男子8人、女子3人の日本勢が奮闘中だ。本戦入りが決まっているのは、男子は錦織圭、その錦織に勝ったばかりの…
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過去の価値観や根性論を引きずる学生スポーツの時代錯誤
年配の読者に懐かしい歌手に旗照夫がいる。「ハッシャバイ」「あいつ」がヒット、現役続行中と聞く。東京出身の旗さんは戦時中、父親の仕事の関係で仙台にいた。尋常小学校卒業の年に終戦を迎え、1年間だけ仙台一…
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“国境なき選手団”がゆえ…東京五輪400mリレーが抱える難題
テニスの大坂なおみがロサンゼルス・ドジャースの始球式で久々の笑顔を見せた。バスケットボールの八村塁はナイキ社のジョーダン・ブランドと契約を発表。日本陸上選手権ではサニブラウン・ハキームがスプリント2…
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錦織圭を育てた盛田ファンド“脱アマチュア主義”の合理性
今年のウィンブルドンも3強で明け暮れた。それにしても錦織圭とロジャー・フェデラーの準々決勝は見応えがあった。錦織が得意のリターンで先手を奪うと、フェデラーが猛然と仕掛けた。いきなり12連続ポイントに…
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まずはメンタル克服を 大坂なおみを襲うランク降下の恐怖
テニスの聖地ウィンブルドンでは、既に予選が始まっている。本戦は月曜から。ツアーの繁栄を物語るように、今年は1番コートにも屋根がかかった。4年前から全仏との間隔が3週間になり、以前ほど雨に泣かされるこ…
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人材豊富な米国は東京五輪で大坂なおみを必要としていない
テニスの全仏オープンは、ラファエル・ナダルが若手の旗頭ドミニク・ティエムを下し12度目の優勝を飾った。上位4シードが揃って勝ち上がった男子とは裏腹に、女子は何が何だか分からない乱世の相を呈した。 …
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大坂なおみはセリーナ戦を再ブレーク“夏の陣”にできるか
テニスの4大大会の第2弾、全仏オープンがたけなわだ。男子は、大会12度目の優勝を狙うナダルと4年ぶり出場のフェデラーが話題を集め、女子は大坂なおみの“快挙”に、疑心暗鬼ながら期待が寄せられている。 …