武田薫
著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

フェデラー来日は13年ぶり 日本テニス界が抱えるアマプロの壁

公開日: 更新日:

 台風一過の14日、帝王ロジャー・フェデラーが13年ぶりに日本でプレーを披露した。他にも錦織圭、車椅子の国枝慎吾、ゴルフのアダム・スコット、スノーボード平野歩夢らを集めたユニクロのイベントで、その目玉がエキシビションマッチだった。

■6万円が瞬時完売

 当初はフェデラーと錦織のドリームマッチの予定だったが、圭の故障で断念。対戦相手が決まらぬまま6日前にチケット販売を開始、6000円から6万円の席が瞬時完売だった。

 相手は米国ナンバーワンのジョン・イズナー。のっけから208センチの長身が叩き込むバズーカサーブを、片手打ちのフェデラーが左右に反撃するバトル模様。38歳と思えぬ柔らかく素早い身のこなしで、スーパーショットがイズナーの足元を襲い、脇を抜き、ジャンピングスマッシュ――プロの多彩な技と力をとことん見せつけた。

 エキシビションマッチは公式戦ではない。しかし、テニスプロの技術は十分に観客を楽しませるから、古くは田園コロシアムで、80年代にはボルグ、マッケンロー、コナーズ、ナブラチロワを中心に「サントリーカップ」や「グンゼワールドカップ」など数多く開かれ、ダフ屋が列をなした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  2. 2
    小池知事は焦るとムキに…都知事選で「失言ループ」に突入 不安的中の陣営は戦々恐々

    小池知事は焦るとムキに…都知事選で「失言ループ」に突入 不安的中の陣営は戦々恐々

  3. 3
    なぜ大谷はオールスターで「最多得票」を取れないのか…圧倒的成績を残しながら首位と26万票の大差

    なぜ大谷はオールスターで「最多得票」を取れないのか…圧倒的成績を残しながら首位と26万票の大差

  4. 4
    女子プロの所属契約にまで協会が口出し…昨年末に全会員へ送り付けた文書の衝撃の中身

    女子プロの所属契約にまで協会が口出し…昨年末に全会員へ送り付けた文書の衝撃の中身

  5. 5
    HR独走中のヤクルト畠山 “札付き問題児”が“孝行息子”に

    HR独走中のヤクルト畠山 “札付き問題児”が“孝行息子”に

  1. 6
    ヤクルト畠山コーチが突然の退団 原因は金銭トラブルか…水原一平事件では「畠山は大丈夫か?」との声が

    ヤクルト畠山コーチが突然の退団 原因は金銭トラブルか…水原一平事件では「畠山は大丈夫か?」との声が

  2. 7
    大谷の「ホームランダービー」は見納めか…心身の負担を考慮すれば今回がラストチャンス

    大谷の「ホームランダービー」は見納めか…心身の負担を考慮すれば今回がラストチャンス

  3. 8
    もう「草サッカーのレベル」なのに…キング・カズ「還暦プロサッカー選手」に現実味

    もう「草サッカーのレベル」なのに…キング・カズ「還暦プロサッカー選手」に現実味

  4. 9
    フジテレビ起死回生の秘策?「古畑任三郎」復活プロジェクトに挙がる主演候補5人の名前

    フジテレビ起死回生の秘策?「古畑任三郎」復活プロジェクトに挙がる主演候補5人の名前

  5. 10
    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり