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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

来季は3つの代表戦が…錦織圭を待ち受ける“超過密日程”

公開日: 更新日:

 上位8人による男女のツアーファイナルからデ杯ファイナルズで、テニスシーズンは終わった。錦織圭は夏までトップ10を維持したものの、故障でラケットを置き、シーズン最後の“フェスタ”には参加できなかった。来季はどうだろう。

 デ杯は今年からフォーマットを一新し、1世紀以上続いたホーム&アウェー方式を上位18カ国が一堂に集まるラウンドロビンに変更、今年の会場はスペインのマドリードだった。錦織抜きの日本が善戦に終わった日、地元のフェルナンド・ベルダスコが経営する老舗レストラン「ラ・ボーラ」に行った。

■「教えるのがうまい」

 ベルダスコはツアー通算7勝。36歳ながら世界49位の現役で、スペインではナダルに次ぐ人気者だ。妻は歌手フリオ・イグレシアスの義娘。熱く闘志あふれるプレーで知られ、僚友ナダルと数々の名勝負を生んだ。2009年の全豪準決勝では大会記録の5時間14分を戦って敗れ、16年の同大会1回戦で4時間41分の末にリベンジ。スペインの3度のデ杯優勝にも貢献している。錦織は3年前のチーム戦でそのベルダスコと一緒になり「教えるのがうまい」という印象を口にしていた。

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