喜怒哀楽のサラリーマン時代
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蟹瀬誠一さん<4> 貯金をすべておろし家族ごと留学
通信社で合計13年間勤め、仕事内容にも飽きてしまって、「人生に句読点を打とう」と思い立ったのが、海外留学でした。1987年から1年間、ジャーナリズムフェローとして米ミシガン大の大学院に入りました。ジ…
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蟹瀬誠一さん<3>努力しても結果出なければ「ノーワーク」
AP通信社の記者になって3年が経つと、「そろそろ転職したい」と考えるようになりました。本社から来た米国人特派員と違い、東京採用の“ローカルエンプロイー”は給与が低く、大きな仕事はやらせてもらえないで…
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蟹瀬誠一さん<2>転職を競い合う米国の風土
AP通信に入社した1974年の夏、東京・丸の内で三菱重工爆破事件が起きました。東アジア反日武装戦線と呼ばれる武闘派左翼テロリスト集団が、三菱重工の玄関に爆破物を仕掛けたもの。8人が死亡、385人が負…
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蟹瀬誠一さん<1> 雇っていただくではなく「働いてやる」
「1社3年」――。サラリーマン生活はこう考えて過ごしていました。父親が転勤族で、子供のころから2、3年で引っ越しをする生活でした。だから、一カ所に落ち着けない性分が染みついていて、気付いたら66歳にな…
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中島史恵<3>銀行で学んだ「とにかく誠実に」の精神を心に
自分がヨガスタジオを経営するなんて、想像だにしていませんでした。たまたま2年前、長らく通っていたダンススタジオの発表会に出たのがきっかけです。普通のダンス好きな女の子と連日練習に励み、本番を迎えまし…
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中島史恵<2> 初めての失敗 初任給13万円のほろ苦い思い出
仕事は主体性を持ってやらないといけないし、逆にそれがあるからこそ楽しいです。 皆さんご存じかもしれませんが、銀行はその日の出入金が1円でも合わないと帰ることができません。入社してすぐの4月…
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中島史恵<1> 地元の長野を出るなんて考えられなかった
シェイプUPガールズで活躍した中島史恵さん(48)は、地元の銀行OLのころに、街でスカウトされ芸能界に転身した。最近は、2年前にヨガスタジオ「avity代官山」をオープンし、インストラクターと経営者…
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出口治明ライフネット生命会長<5>ホウレンソウは上司から
ぼくにすり寄ってくる茶坊主を“デキる社員”と見誤って、部下にこっぴどくダメ出しされたお話をしました。“督促カレンダー”を消す部下もいた。そんな異質な部下との経験がいくつもあったからこそ自分とは意見が…
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出口治明ライフネット生命会長<4>株主総会で潰れたドライブ
ロンドンに赴任していたころは、ローンと運用が大きな仕事でしたが、土日も休みがなくて。日生は、日本全国に支店があるでしょ。あちこちの支店から顧客対応の連絡が入るんです。 「大事なお客さまがあさっ…
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出口治明ライフネット生命会長<3>終業10分でもぬけの殻に
40代半ばの1992年から95年までロンドンに赴任していました。仕事は大きく2つ。東京の本社から500億円くらい円建てで調達して、100億単位でドイツやフランスなどの各国政府、あるいはバルセロナやコ…
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出口治明ライフネット生命会長<2>「仕事を任せる」の意味
MOF担は、金融機関を監督する大蔵省と折衝する担当者のこと。出口氏は40歳前後でそのMOF担を経験。たとえば、大蔵省の審議会に生保協会の会長が呼ばれたとすると、会長が読む原稿をまとめるのが大きな仕事…
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出口治明ライフネット生命会長<1>“督促”消され部下を激怒
ネット生保という新境地を開拓したライフネット生命会長兼CEOの出口治明さんは、サラリーマン時代、生保最大手の日本生命でエリート街道を歩んだ。今では珍しいダイヤル式電話の受話器を手にしている写真は、入…
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塚地武雅<5> 辞めた自分を歓待してくれた古巣の会社に感謝
僕のサラリーマン生活はたった半年でしたけれど、そこで培ったものは44歳の今も忘れていない。忘れないも何も、それがなかったら、今の僕はなかったと思うのです。 会社を辞めて、大阪の実家を追われる…
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塚地武雅<4> サラリーマンを辞めて大事なものに気付いた
テレビや映画だと、辞表をドカンと出したら、その日のうちに会社を辞めてますよね。 僕もそう思っていたら、社長が「分かった」と言った後、こう続けたんです。 「じゃあ残り1カ月、頑張ってくれ…
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塚地武雅<3> 社会人になれば芸人願望は消えると思ってた
仏壇仏具メーカーの八木研に入社して半年、23歳の僕は初夏の青空の下で、バレーボールのトス回しをしていました。大阪市の本社ビル前には駐車場などに使っているスペースがあって、ランチの後、社員同士で軽く運…
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塚地武雅<2> 居酒屋でネクタイを緩める瞬間が楽しかった
サラリーマンって、会社の仕事メッチャ好きやと思って働くか、あんまハマってないけど、食うために続けつつ、家族とか趣味という生きがいがあって頑張る、のどっちかじゃないでしょうか。 僕が入社した「…
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塚地武雅<1> 「仏壇の上にインコ」発言が受け内々定獲得
お笑いコンビ「ドランクドラゴン」のほか、俳優としても定評のある塚地武雅さんは元仏具仏壇メーカー(八木研=本社・大阪)のサラリーマン。将来を嘱望される営業マンであった。 ◇ ◇ ◇ …
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ジャンポケ斉藤慎二さん<5> いまの自分は元上司のおかげ
吉本入りを勧めた部長は僕がその日に辞めたことを知ってすぐに電話してきました。「本気で受け止めたの?」って言うから、「辞めて部長に言われた通りお笑いに行きます」と言ったら、「そういうつもりじゃなかった…
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ジャンポケ斉藤慎二さん<4>上司が「吉本に行きなさい」と
僕が出社してつまらなそうに仕事をしている姿を見て、心配になったのか、声をかけてくれたのが指導係だった上司の方です。芸能プロの元社長で、その会社へは転職で来ていた。 デスクは隣でした。ある時「…
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ジャンポケ斉藤慎二さん<3> 何のために働いているのか…
実家から通っているからメシ代もいらない、物欲がないから、洋服もこれが欲しいというものがない。教育関連のその会社は女性がほとんどいなくて、出会いもない。合コンとかもない。何のために働いているのか考える…