権藤博の「奔放主義」
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阪神の絶対的守護神スアレスが退団…“葵の紋所”を失ったチームと矢野監督の不安
痛恨の流出になった。 阪神を退団することになったスアレス(30)である。今季42セーブを挙げて2年連続セ・リーグのセーブ王になった絶対的な守護神。“野球は抑え”が持論の私からすれば、これは痛…
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ヤクルト高津監督とオリ中嶋監督 日本Sを争う2人の共通点は「揺るぎない信念」だ
20日から日本シリーズが始まる。 ともにシーズンを制したヤクルトとオリックスとの対戦。下克上などなく、ペナントレースの重みを損なわずに済んだ。文字通り、今年の日本一を決めるのにふさわしいカー…
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三浦大輔DeNAに98年Vメンバーが続々集結 いっそ“史上最強助っ人”ローズも招聘したらどうだ
新聞各紙が、DeNAの人事を大きく報じている。就任1年目の今季、6年ぶりの最下位に終わった三浦大輔監督(47)を支えるべく、コーチ就任が決定した鈴木尚典(49)、斎藤隆(51)に加え、巨人を退団した…
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もし松坂大輔が横浜に入団していたら…チームの歴史も私の歴史も変わった
松坂大輔(41)が23年間のプロ野球選手生活に幕を下ろした。 私にも、彼とのたくさんの思い出がある。中でも、忘れられないのが、1998年11月20日のドラフトだ。 横浜ベイスターズの…
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ヤクルト高津監督の胆力は現役時代と変わらず 前年最下位から優勝目前
セ・リーグの首位に立つヤクルトを率いる高津臣吾監督(52)は、異質な抑え投手だった。 同時代に活躍した大魔神・佐々木主浩が150キロ超の剛速球と決め球のフォークで三振の山を築いたのとは対照的…
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阪神・矢野監督に告ぐ 佐藤輝明の才能を中途半端な起用で潰すことは許されない
19日にヤクルトの村上宗隆(21)が通算100本塁打を放った。21歳7カ月での到達は、あの清原和博がマークした21歳9カ月を抜く史上最年少記録。大したものだ。 彼の長所は、とにかくバットを振…
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巨人・菅野は「大胆さ」を取り戻せ 原監督と本人が悲観することに問題がある
巨人の菅野智之(31)が7日のDeNA戦で五回に一挙6点を失いKOされた。5四死球を与える内容に原監督は「正常ではない」と言ったが、ボール自体は本来の状態に戻った。 悲観することはなにもない…
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巨人の中田翔獲得を優勝争う阪神とヤクルトが脅威に感じていないと思う根拠
横浜(現DeNA)のコーチ、監督を務めた90年代後半、毎年のように大補強を繰り返す巨人に対して、チームには「負けてたまるか」という思いがあった。当時の球団社長で切れ者だった大堀隆さんですら「戦略も品…
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侍ジャパン選手に金メダル後遺症あるか? 大変なのは野手より投手
5戦全勝で金メダルを獲得した侍ジャパンで4番を張った広島の鈴木誠也(26)が、10日のソフトバンクとのエキシビションマッチで早くも試合に出た。本来は12日から一軍合流予定だったそうだが、「出ておきた…
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侍ジャパン初戦はサヨナラ勝ちだが…稲葉監督の投手起用は危ない
テレビ画面に向かって思わず、「分かってないな」と呟いてしまった。 28日に迎えた侍ジャパンの初戦。結果はサヨナラ勝ちでドミニカ共和国を退けたが、稲葉篤紀監督(48)の投手起用に一抹の不安を覚…
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千賀の状態を不安視する声もあるが…続投指令に首を振ったWBCでの経験が五輪で生きる
東京五輪開幕までちょうど1週間になった。 野球の侍ジャパンは28日に初戦を迎えるが、千賀滉大(28=ソフトバンク)の状態が不安視されているようだ。本来ならば押しも押されもせぬ「日本のエース」…
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大谷のユニホームの下に隠された筋骨隆々のヒミツ 平然と「暇つぶしに練習してます」
大谷翔平(26)の裸を見たことがある。 2017年WBCの前年11月に行われた日本代表の強化試合。侍ジャパンの投手コーチを仰せつかった私が東京ドームのロッカールームをのぞくと、ちょうど大谷が…
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改めて意を強くする「投球フォームは投手の主張」である
東京五輪に臨む野球日本代表のメンバー24選手が発表された。 本来なら投手陣の柱となるソフトバンクの千賀滉大(28)が左足首の故障で代表漏れ。楽天の田中将大(32)、巨人の菅野智之(31)らも…
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侍J投手陣は各球団エース級を集めれば勝てるわけではない
東京五輪の開幕まで2カ月を切った。開催地の東京をはじめ10都道府県に緊急事態宣言が発令されているこの状況で、“平和の祭典”を心待ちにする気持ちにはなかなかなれないが、選手や各競技団体関係者はやるもの…
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ロッテ佐々木一軍デビュー クイックのことなど気にするな
ロッテ2年目の佐々木朗希(19)の一軍デビュー戦をじっくり見た。結果は、西武を相手に5回4失点だったが、大器の片鱗を感じさせるのに十分な内容だった。 190センチの長身からMAX163キロを…
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荒れ球が問題?阪神藤浪の二軍落ちがまったく理解できない
6日、ナゴヤ球場で行われた二軍の中日戦に先発した阪神の藤浪晋太郎(27)の投球をネット裏から見た。 結果は5回を2安打1失点。3四球を与えたことで「この日も課題の制球力は安定しなかった」と報…
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12球団最下位の貧打…中日打線に伝えたいオグリビーの教え
中日打線が貧打に喘いでいる。チーム打率はセ・リーグ最下位の・219。23試合を終えて4本塁打、総得点57はいずれも12球団ワーストだ。野球は投手力――とはいっても、いくらなんでもこれはヒドイ。 …
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阪神ドラ1佐藤輝が心配 使い切れなければプロ野球界の損失
阪神のドラフト1位、佐藤輝明が心配だ。 成績のことではない。開幕から12試合で打率.163。セ・リーグワーストの21三振を喫しているが、これはむしろ評価に値する。 三振の内訳を見ると…
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DeNAは助っ人全5人が来日未定…セ順位予想で3位とした根拠
日刊スポーツ紙上で恒例の順位予想をした。 参考までに記しておくと、セ・リーグは上から巨人、阪神、DeNA、中日、ヤクルト、広島の順。パ・リーグはソフトバンク、楽天、西武、オリックス、ロッテ、…
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開幕投手決定の裏側…各球団監督はこんなことを考えている
私の決断を当時のメディアは「奇策」「ギャンブル」と受け止めた。 横浜の監督に就任した1998年の話だ。開幕投手に入団2年目の川村丈夫を指名。実績なら三浦大輔、経験なら野村弘樹と予想する向きが…