ヤクルト高津監督とオリ中嶋監督 日本Sを争う2人の共通点は「揺るぎない信念」だ
20日から日本シリーズが始まる。
ともにシーズンを制したヤクルトとオリックスとの対戦。下克上などなく、ペナントレースの重みを損なわずに済んだ。文字通り、今年の日本一を決めるのにふさわしいカードである。心底、良かったと思う。
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改めて、ヤクルトの戦いは素晴らしかった。高津臣吾監督(52)は2019年オフの就任時に、「選手がやりやすい環境をつくるのが僕の仕事。打席、マウンドに集中できる環境づくりを全力でやっていきたい」と意気込みを語っていた。これは、私がこのコラムでも何度か書いてきた、「監督の仕事とは」に共通する指針だ。付け加えるなら、「最終決定権を持つ監督は、決断するのが仕事。こう戦うと決めたら、その信念を揺るがさず、一貫性をもつ。ダメなら責任を取ればいい」ということになるが、高津監督はその通りにチームをマネジメントした。