メジャーリーグ通信
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捕手を取り巻くMLBのシビアな環境 時短ルールで盗塁増、“裏技”のフレーミングも仕方なく習得
メジャーリーグでは試合時間の短縮につながる新ルールが次々に導入された結果、平均試合時間は2022年に3時間4分だったものが、昨年は2時間39分になった。 しかし、新ルールは捕手の生存環境をさ…
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ドジャースは社会貢献でも他球団を圧倒 LAの発展に6000万ドル超も投資してきた
ドジャースが木下工務店などを傘下に持つ木下グループとパートナーシップ契約を締結した。 これまでに日本企業6社と契約しており、大谷翔平と山本由伸という2人の日本人選手を擁するドジャースがその恩…
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MLBが2兆円産業「スポーツベッティング」業界にあからさまにスリ寄る本当の狙い
米国は大半の州でNFL、MLB、NBAなどの主要スポーツをギャンブルの対象にするオンラインベッティングが合法化され、爆発的な人気を博している。 民間の調査会社「ドライブ・リサーチ」が、昨年行…
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大リーグ選手会副委員長ブルース・マイヤーの解任問題は今後の労使交渉を左右する
今年3月、大リーグ選手会の一部の執行役員が、副委員長のブルース・マイヤーの解任と元選手会の弁護士であったハリー・マリノの起用を、委員長のトニー・クラークに求めた。 マイヤーは2018年にNH…
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「ツーシーム」はいまや死語? メジャーで流行り球種、廃る球種、復活した球種
メジャーリーグでは新しい球種が誕生してファンの目を引き付ける一方で、よく耳にした球種が、いつの間にか消えてしまうことがある。 ■新球種=スイーパー 「横の曲がりの大きいスライダー」のこと…
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米国の謝罪文化は「謝らないと次に進まない日本」とは違う 大谷翔平の会見でも浮き彫りに
謝罪のあり方は、しばしば日米の文化の違いのひとつとして語られることがある。 訴訟大国と称されるように、事案の大小を問わず訴訟が頻繁に行われるのが米国だ。そのため、謝罪がその後の裁判で不利な証…
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「嘘付き元通訳」だけじゃない! 米球界に黒歴史を刻んだ球団職員たちの仰天不祥事
メジャーは3月28日に本格的なシーズン開幕を迎えたが、日本では依然として大谷翔平の専属通訳でドジャースの球団職員だった水原一平氏の違法賭博問題に関する報道があふれている。 水原氏は違法なスポ…
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勢い増す米国スポーツ賭博の歴史…2018年の連邦最高裁の判決がターニングポイントに
大リーグの球場には、世界に冠たる大企業から地域に根差した会社まで、さまざまな業種業態の事業者が広告を出している。 最近、特に観客の注目を集めるのがスポーツ賭博の運営企業の広告である。 …
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世界的スポーツイベントがテレビから姿を消しているが、大リーグ中継も例外ではない
先日、テレビ朝日がゴルフの全英オープンの中継から撤退するという報道があった。5億円といわれる放映権料を支払えなくなり、42年続いた中継に終止符を打ったようだ。 これに限らず、日本では地上波の…
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米大統領選とメジャー公式戦での始球式 トランプはやらずに落選、バイデンは…
現地時間3月5日、米国・共和党が15州で大統領選挙の予備選挙を行い、前大統領のドナルド・トランプが14州を制した。対立候補で元国連大使のニッキー・ヘイリーはバーモント州のみの勝利にとどまり、選挙戦か…
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メジャーリーガーの結婚事情…2~3割は同級生、そのほか女優、弁護士、アスリート
大谷翔平が結婚を発表したので今回は、最近のメジャーリーガーの結婚をテーマに書いてみたい。 メジャーリーガーの結婚で最も多いのは、高校時代に付き合い出したガールフレンドと交際を続けてゴールイン…
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韓国で初の公式戦を行う大リーグの思惑…背景に高校球児わずか「約3600人」の惨状
大リーグ機構は2017年にソウルに事務所を開設して以来、韓国での野球の普及に向けた取り組みを本格化させている。 そして、一連の施策の最初の仕上げとなるのが、今年3月の公式戦(ドジャース対パド…
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メッツGMにスキャンダル頻発「本当の理由」…現オーナーで早くも3人目の“クビ”
メッツのエプラー前GM(昨年10月に辞任)が負傷者リスト(IL)を不正に利用して40人枠(メジャー枠)に空きをつくっていたことが内部告発によって発覚、MLBから1シーズン活動停止処分を受けた。 …
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メジャーリーガーの五輪派遣解禁を阻む「機構」vs「選手会」の対立構造
オリンピックに対して大リーグが一貫して冷淡な態度を示している。 理由は明快で「真の世界一を決めるのはワールドシリーズであって、オリンピックではない」という考えがあるからだ。 【写真】こ…
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レイズ看板選手「未成年への性的虐待容疑」で逮捕も…ドミニカは殺人も銃撃も「無罪放免」の実態
レイズの看板選手であるワンダー・フランコ(22)が危機的状況に直面している。 2022年のシーズンが終わって母国ドミニカ共和国に帰郷した際、14歳の少女に大金(円換算で約630万円)を渡して…
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薬物疑惑が左右した大リーグ「野球殿堂選考」…シェフィールドは500本塁打クリアも選外に
2024年の大リーグ野球殿堂入り選手が発表され、エイドリアン・ベルトレ、トッド・ヘルトン、ジョー・マウアーの3人が選ばれた。 殿堂入りの目安となる3000安打を記録したベルトレが選考対象1年…
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売れ残っているのはワケがある…FAランク上位選手4人と藤浪晋太郎の意外な共通点
オフの移籍市場には大まかな流れがあり、FA選手ランキングで1ケタ台の大物は12月20日ごろまでに、おおかた契約を完了し、その次にランクされる20~30人の選手は1月半ばまでに、その他の1年契約の選手…
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大谷翔平とドジャース「能登半島地震への素早い対応」が示す日米の文化の差異
米国には身近な公共施設から大学の研究基金まで、個人や企業の名前を冠した施設や機関が数えきれないほど存在する。 2008年の大統領選挙では民主党の候補だったバラク・オバマがインターネットを活用…
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大谷も選んだ後払い、寄付、旅行…超高給メジャーリーガーが腐心「節税策」あの手この手
今オフは2人の日本人選手がメガディールを手にした。 ドジャースと契約した大谷翔平(10年7億ドル=約1008億円)と山本由伸(12年3億2500万ドル=約468億円)だ。 大谷や山本…
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大谷翔平が蘇らせたドジャースと日本球界「深い関わりの歴史」
ドジャースタジアムで行われた大谷翔平の記者会見の席上、編成本部長のアンドリュー・フリードマンが一人の日本人の名前を挙げた。“Akihiro Ikuhara”、すなわち生原昭宏である。 「アイク…