メジャーリーグ通信
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駆け込みトレード最後の1人はオマケ扱い? 大化けしたメジャーの「後日指名選手」たち
毎年7月末のトレード期限になると、プレーオフ進出をもくろむ上位球団が、下位球団から緊急で大物を獲得するトレードが頻発する。下位球団はその見返りにマイナー選手を2~4人受け取ることになるが、7月末トレ…
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大リーグ機構の国際戦略“本当の思惑”…4年ぶり「ロンドン・シリーズ」2試合11万人と活況
コロナ禍による中断を経て、大リーグの「ロンドン・シリーズ」が4年ぶりに開催された。 カージナルスとカブスが対戦した今回は、6月24日の第1戦に5万4662人、25日の第2戦に5万5565人が…
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西武は山川穂高に過剰反応だが…MLB「下半身スキャンダル」出場停止はこんなケース
強制わいせつ容疑により事実上の無期限謹慎となっている山川穂高の処遇を巡って、西武ホールディングスの株主総会で、クビにすべきという意見と、早期の復帰を求める意見が相次いで出された。 メジャーリ…
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トランプや小トランプに悩まされる米球界 観客約4割が民主党支持で分断も…
今年3月に米国の大統領経験者として初めて連邦犯罪で起訴されたドナルド・トランプが、今度は機密文書の取り扱いを巡り37の罪状で訴追された。 当の本人は来年の大統領選への出馬を宣言した後で司法当…
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大リーグ“無法地帯”3つの球場とは…観客からの汚いヤジで選手とトラブル続出
メジャーリーグには観客と選手によるトラブルがしばしば起きる。中でも以下の3球場は、特に揉め事が多いことで知られる。 ■オークランド・コロシアム 藤浪晋太郎が所属するアスレチックスの本拠…
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生成型AIによる「球団経営の自動化」が実現する日…最初に導入するのはどこだ
昨年末から、生成型人工知能(AI)に関する話題を聞かない日はないといってよいほどである。 しかも、あたかも真実であるかのように虚偽の内容を記載するといった正確性の問題だけでなく、既存の文献や…
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大谷のイタリア人同僚は燃え尽き症候群に…WBCでダメになったメジャーリーガーの面々
WBCで目を見張る活躍をした選手が燃え尽きたのか、シーズン開幕後に別人のように打てなくなるケースがよくある。 今大会でその代表例となったのがトレイ・ターナーだ。ターナーはメジャーを代表する強…
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米国の債務上限問題に大リーガーも戦々恐々…収入減で球団の補強戦略に暗雲
米連邦政府の債務上限引き上げを巡る与野党の対立は悩ましい。 「債務不履行が起きれば景気後退に陥る可能性がある」という財務長官のイエレンの警告にもかかわらず政府の債務の大幅な削減を主張する野党共…
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藤浪晋太郎所属のアスレチックス「ラスベガス移転決定」までの5つの紆余曲折
藤浪晋太郎の所属するアスレチックスのラスベガス移転が決まった。 ア軍はカンザスシティーを離れて1968年に、サンフランシスコに隣接したオークランドに移転。野球・フットボール兼用のオークランド…
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米国の金融不安で今オフにダメージを受けるのはどんなメジャーリーガーか
大リーグ球団の経営に携わることは、「儲かる商売」を行っていることと同義である。 2021年のアトランタ・ブレーブスを例にとれば、年間で1億400万ドルの収益があり、1試合当たり600万ドルの…
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大リーガーは平均年俸5.5億円の高給取り だから強盗の恰好のターゲットなのだ
今年2月、ドジャースなどでプレーした、DeNAの斎藤隆投手コーチの自宅が強盗被害に遭った。 米国内でも大リーグ関係者が犯罪被害者になるケースは少なくない。メジャーリーガーは平均年俸400万ド…
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米国ならでは? メジャーリーグで不正投球が完全になくならない3つの理由
「スピット(唾)」「エメリー(やすり)」「カット(切れ目)」など、日常的な語彙が用いられていることは、野球にとって不正投球が縁遠い存在ではなく、身近な出来事の一つであることを表している。 それ…
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“エンゼルス兜”だけじゃない メジャーの「ダッグアウトセレブレーション」小道具あれこれ
大谷翔平のエンゼルスではホームランを打った打者がベンチに戻ると、頭にサムライのかぶとをかぶせて祝うようになった。 エ軍がこうした小道具を使う「ダッグアウトセレブレーション」をやるようになった…
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MLBで「ピッチクロック」導入の背景…3時間中プレー時間20分じゃ時短は当然
2015年1月にコミッショナーに就任した時から広く知られていたのは、ロブ・マンフレッドが野球の試合時間の短縮の必要性を訴える時短主義者であるということだった。 現在、大リーグでは17年からの…
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監督が刑務所に出向き服役中の選手と契約…野球でアメリカンドリームをつかんだ男たち
WBCニカラグア代表のデゥケ・エベルト(21)という無名の右腕が、ドミニカ共和国相手に登板し、強力打線の中軸をになうソト、フリオ・ロドリゲス、デバースの3人を三振に仕留めた。タイガースのスカウトが試…
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米FOXスポーツが儲けの少ないWBCを中継した理由 背景に大リーグ機構との長期放映権契約
九回表に大谷翔平が登板して2死を取り、マイク・トラウトをフルカウントから空振りの三振として試合は終了、日本代表が3-2で米国代表に勝利して優勝する。どれほど優れた作家や脚本家でも思いつかないような展…
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WBC決勝ラウンド会場は初の東海岸開催 フロリダ州マイアミになった社会的な背景
WBCの決勝ラウンドは、これまで西海岸で開催されていたが、今回は東海岸のフロリダ州マイアミで行われる。なぜここが会場に選ばれたのか? 【写真】この記事の関連写真を見る(11枚) それ…
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WBCチェコ代表は大リーグ機構“世界戦略”の重要な成果 「野球の普及」の大義ようやく実を結ぶ
「米国内での関心が低い大会をなぜ、開き続けるのか?」と、WBC開催の意義を問われるたびに、コミッショナーをはじめ大リーグ機構の関係者は「野球の普及のため」と答えてきた。 背後には、世界の野球の…
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「WBCのパワーバランス」米野球誌の下馬評は1位ドミニカ、2位日本、3位米国
米国では大スポーツイベントが開催される前に、メディアが参加チームの実力の順位を示すパワーランキングを発表する。 WBCに関してもいくつかのメディアが発表しているが、筆者が評価するのは野球専門…
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WBC3月開催は機構、選手会、経営者、代理人の“妥協”の産物だった
1990年代後半に「野球のワールドカップ」という議論が起きて以降、「実現するのは早くても2010年代」といわれていた国際大会は、大方の予想に反し、06年にWBCとして結実した。 米国でのテレ…