米国の金融不安で今オフにダメージを受けるのはどんなメジャーリーガーか
大リーグ球団の経営に携わることは、「儲かる商売」を行っていることと同義である。
2021年のアトランタ・ブレーブスを例にとれば、年間で1億400万ドルの収益があり、1試合当たり600万ドルの売り上げがあると指摘されている。
ただし、今年3月のシリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻に始まる米国の金融不安は、「儲かる商売」に携わっているはずの経営者たちの行動に影響を与えることが予想される。
金融大手バンク・オブ・アメリカによる月例調査で投資家の金融不安に対する見方が強まったことからも、関係者の間では米国経済の動向を悲観視する考えが浸透していることが分かる。
今回の調査はSVBの破綻前に行われた。それだけに、米国内の中規模銀行の相次ぐ破綻や地域銀行の経営危機、あるいはクレディ・スイスの破綻とスイス金融大手UBSによる救済買収などの世界的な金融不安によって、投資家の心理が一層弱含みになっているのが現状である。
こうした様子は08年のリーマン・ショックに始まる金融危機を連想させる。