著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大准教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部准教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

米国で最高気温40度超えの地域が続出…「記録的猛暑」が米球界に与える“2つの影響”

公開日: 更新日:

 今年の7月は世界の観測史上最も暑い1カ月となった。

 特に7月6日は世界の平均気温が観測史上最高の17.08度を記録し、国連事務総長のアントニオ・グテレスが「地球の沸騰化」と警告したほどだ。

 そして、8月も暑い1カ月であった。米国ではハリケーン「ヒラリー」の影響で大雨となった西海岸に対し、南部から中西部にかけては高温の日が続いた。テキサス州ダラスでは8月中旬から連日40度以上を記録し、ネブラスカ州やカンザス州でも、最高気温が40度を超える地域が続出している。

■人間だけでなく動植物にも影響

 特にアリゾナ州では州の象徴であるガラガラヘビが日中に比較的気温の低い民家の石畳の上に横たわったり、サグアロというサボテンが、連日の暑さによって十分に水分を保持できず、枯れたり折れたりする現象が起きている。

 ガラガラヘビは夜行性であり、サグアロは最長で200年生育する植物だけに、今年の暑さが人間だけでなく動植物にも大きな影響を与えていることが分かる。

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