本で読み解くNEWSの深層
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ほんとは役立つ統計
厚労省の統計改ざん騒ぎ以来、統計への信頼が激しく揺らいでいる。 ◇ アメリカの大学で「刑事司法学部」の主任教授の座にあるという著者。人々が「統計リテラシー」を持つべきだという。リテラシ…
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AIと人類
AI(人工知能)は社会に幸福をもたらすのか、それとも取り返しのつかない災いか。 ◇ AIの威力は人間の手のおよばない猛スピードで機械学習を重ね、休みなく深層学習を続けてデータを集め、人間の…
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サブカルの昭和・平成史
ついに決まった新元号。これでいよいよ平成も遠くなる……。 「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザインで一世を風靡した著者。もとは団塊世代の「(昭和)22年組」で、弘前大時代に学生運動で除籍。以…
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アメリカ分断
特別検察官の追及をからくも逃れたトランプ。だが、かえってアメリカの分断は深まりそうだ。 ◇ フェミニスト社会学の第一人者としてアメリカで名高い著者。人々の心の動きと社会の関わりをさぐる…
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オキナワ問題
現地と本土とで絶句するほど温度差のある沖縄基地問題。その現状を直視せよ。 米軍基地問題について、沖縄の地元紙は偏向報道だという批判が絶えない。大学でジャーナリズム論を講じる著者は「公平報道」…
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幻想と幻滅のオリンピック
いまからだってやめたほうがいいんじゃね? と誰もが思う幻滅の五輪批判。 いまや利権と商業主義まみれが歴然たるオリンピック。その実態を鋭く暴く。IOC(国際オリンピック委員会)やJOC(日本オ…
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不動産お荷物時代
バブルが去って、はや30年。人口減少のニッポンでは、いまや不動産が“お荷物”になりつつある。 新聞はときにうまい造語を送り出す。今回の「負動産」もその一例。社会面の連載で取材班が取り上げたの…
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スマホ功罪論
歩きスマホの事故や青少年のスマホ漬けの一方、スマホは大人に多大な恩恵があると主張する声もある。 ◇ ゲームソフト「脳トレ」の生みの親として一世を風靡した著者。さぞやスマホにも好意的と思…
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格差の東京
東京に存在する「格差」、それは地域格差だ。 ◇ 「閑静な住宅地」は住まい選びの絶対基準ではない、と著者。田園調布や大田区山王など有名な住宅地で、住環境よりも駅からの距離など利便性にすぐれた物…
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「平成精神史」片山杜秀著
いよいよ近づく「平成」の終わり。書店にもフィナーレを告げる本が山積みだ。 ◇ 思想史家で音楽評論家で慶大教授。いかにも当代風の著者が本書で説くのは「天皇・災害・ナショナリズム」(副題)…
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情報と戦争
米特別検察官の捜査で、フェイクニュースが武器になる新たな戦争の時代が明らかになった。 ◇ 「ローマ法王はトランプ支持」「ヒラリーはISに武器を売却」「FBI長官はクリントン財団から数億円を受け取…
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女たちの2019
「ミー・トゥー」運動に沸いた昨年。今年も輝く女たち。 ◇ 北欧パンクムーブメントの流れをくむ「フェミニズム・ギャグコミック」。スウェーデンでは90年代の終わりまでマンガ界は男支配。著者は…
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免疫最前線
免疫学者・本庶博士のノーベル賞受賞でにわかに注目を集めるのが「免疫」だ。 ◇ ノーベル医学生理学賞を受賞した本庶博士。歯に衣着せぬ直言で知られる氏の過去の2つの講演会の記録と対談を収め…
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新春!伝統芸能
近ごろ若者の間では、にわかに伝統芸能ブームだ。 ◇ 落語の人気は前々からだが、講談となるとよほどの好き者でないと難しい。と思っていたらこの人。1983年生まれの今年36歳。独演会を開け…
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習の強引な兵力削減政策で軍内部に不満と恨み
国家の軍隊ではなく「共産党の軍隊」なのが中国軍。本書は陸自出身のベテラン中国ウオッチャーによる本格的な論考で、新書ながらもその迫力は群を抜く。 かつて鄧小平が大胆に軍を改革できたのは毛沢東と…
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「新冷戦」下の核の恐怖
ARPANET(アーパネット)こと米「高等研究計画局ネットワーク」は、インターネットの起源といわれる。 1957年、ソ連の人工衛星打ち上げにショックを受けたアイゼンハワー大統領の命令で国防総…
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移民のアメリカ
「国境封鎖で移民を排除する」と息巻くトランプ。その真偽は? 現場の実態は? ◇ 「不法移民排除」を傲然とぶち上げ、白人至上主義を掲げ、スウェーデンのような白人国家からの移民は「大歓迎だ」と…
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トランプ・リスク
米中間選挙で「大勝利」とうそぶいたトランプ。しかしその足元には経済リスクの暗穴が大きく口を開けている。 ◇ 「俺はビジネスマンだ!」と豪語するトランプ。外交の常識を破って大統領自らが「貿…
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ポスト・ネット時代
いまや「ネット」だけで通じるインターネット。その「次」はどうなるのか。 ◇ かつてS・ジョブズも大きな影響を受けたことで知られる伝説の本「ホール・アース・カタログ」。その共同企画者で雑…
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中国とのつきあい方
強権政治に爆買い旅行者、バブル崩壊の懸念など何かと難しいのが中国とのつきあい方だ。 同じような顔のアジア人で、同じように箸と漢字を使うのに、日本人にわかりにくいのが中国人。ビジネスの場でも、…