本で読み解くNEWSの深層
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戦争を語り継ぐ
12月は日米開戦の月。ウクライナ紛争の現代、クリスマス気分の陰で戦争体験を語り継ぐ意義を見つめ直す機会だ。 ◇ 鹿児島県の知覧特攻平和会館は、県内外から小中高校生らが多数見学に訪れる。…
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こじれる統一教会問題
岸田政権の存亡を左右しかねないほどこじれる統一教会問題。 ◇ ジャーナリストとしてオウム真理教問題に鋭く迫り、参院議員として拉致問題、差別やヘイトスピーチ問題と真っ向から取り組んだ著者…
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ポンコツ化する民主主義
いま、世界中で危機にさらされている民主主義。この体たらくをどう考えればいいのか。 ◇ ◇ ◇ 2019年、参院選挙戦のさなか、札幌市で街頭演説中の故安倍晋三首相にヤジを飛ばした聴…
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地球環境まったなし
エジプトで開催された国連の気候変動枠組み条約締約国会議(COP27)。なんと日本は「対策に最も後ろ向き」として表彰されてしまった! まったなしの気候変動問題は地球全体の課題だ。 ◇ ち…
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21世紀のAI文明
いまやAI(人工知能)を除いて未来は考えられない。だが、本当のところ、それはどんな文明なのか。 ◇ AIといえば、まるで万能の神であるかのごとき「AI様信仰」が流布されている。生身の人…
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アメリカ中間選挙
米バイデン政権の今後、そして2年後の大統領選のゆくえを占う重大イベントが、米国で8日投開票の議会中間選挙だ。 いまどきのアメリカを見ると進歩ではなく退歩しているのではないかという疑いがぬぐえ…
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オトコはつらいよ
「性別役割」を規定するジェンダーへの意識が高まるにつれ、オトコ中心社会のほころびが目立っている。 ◇ 男性問題といっても世代や立場や経歴などによって違いは大きい。読売新聞記者から大学でジ…
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コロナ禍に学ぶ
ワクチン接種も既に4回目。いつになったら終わるのか。ここから何を学ぶべきなのか。 ◇ 「失敗の本質」は、戦前戦中の日本軍による戦略の大失敗の原因をつきつめた有名な本の題名。それをもじっ…
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ロシア、宇宙開発から離脱
ウクライナ侵攻で国際的に孤立するロシア。ついにスペースシャトル計画からも離脱を表明した。 ◇ ソ連時代に始まるロシアの宇宙開発には奇妙にファンタジーのにおいがある。初の人工衛星打ち上げ…
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ウクライナ侵攻の陰で
長期化するウクライナ侵攻。出口が見えなくなりつつある泥沼状態の陰に、見落とされる現実がある。 ◇ かつてチュニジア発の中東政変が「アラブの春」ともてはやされたとき、ほとんど唯一、「シリ…
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エコ時代の農と食
いまや気候変動対策は待ったなし。そんな時代の農と食を考える。 ◇ 長年、化学肥料で傷めつけられてきた土は回復力がないといわれる。本書の著者は米ノースダコタ州で2000ヘクタールの農場・…
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ウクライナ危機とニッポン
ちかごろマスコミで目立つのが、ウクライナへの判官びいき。しかし大事なのは正しい教訓だ。 2003年、米軍が始めたイラク戦争で初めて戦争取材に入ったのが当時27歳だった著者。だが、日本のメディ…
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アメリカの分断
今年秋の中間選挙を前にトランプ派の勢いが増すアメリカ。分断の悩みは深い。 ◇ 毎日新聞記者の著者。生まれつき自立心と好奇心が旺盛らしく、大学時代にアメリカ留学したときは、たいして英語も…
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食と農のグローバル
食料自給問題に加え、気候変動や食の安全保障など問題山積なのが世界におけるニッポンの「食と農」だ。 ◇ 大学卒業後、JA全中(全国農業協同組合中央会)の職員として対外交渉にもたずさわって…
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21世紀の独裁者プーチン
ロシアのウクライナ侵攻が予想以上に長期化する中、プーチンは国内の支持基盤を盤石にしたといわれる。 ◇ ◇ ◇ ロシアのウクライナ侵攻が始まって間もなく、日本では「さっさと降伏するの…
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化石ハンター人気
上野の国立科学博物館(科博)で開催中の「化石ハンター」展が子どもたちに大人気。夏休みに親子で訪れたいイベントだ。 大人気の「化石ハンター」展総合監修者がここでも「案内人」を務めている。子ども…
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発達障害
複雑でストレスが多く、余裕のない上にコンプライアンス重視の現代。とかく問題視されがちなのが発達障害のある人々だ。 ◇ 京都大学でドイツ文学を学び、研究者となった著者。 ところが…
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米中対決と日本
ロシアの威信低下と引き換えに、ますます高まる中国の存在感。米中対決に日本が巻き込まれる可能性は? ◇ 1980年代末、INF(中距離核戦力)全廃条約を締結し、“冷戦後の恒久平和”に先鞭…
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強権政治に立ち向かう
独裁体制の強権政治に世界はどう立ち向かうのか。日本にも無縁でない各国事情を深掘りする。 ◇ 米中間の緊張が高まるにつれて重要度が一気に増大したのが台湾。昨年の東京オリンピックでは台湾選…
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動物の権利
読者諸氏にも、ペット命の動物好きは多いはず。いま、かつてない盛り上がりを見せるのが動物の権利への関心だ。 ◇ 動物の権利を日本人が意識し始めた大きなきっかけのひとつが和歌山県太地町のイ…