芸能記者稼業 血風録
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離婚の噂を直撃のはずが…吉田拓郎の自宅で見た巨人広島戦
直撃は取材の基本。これまで数多くの人を直撃してきたが、どんなに場数を踏んでも直前の緊張感は変わらない。最近の直撃は動画撮影する時代になっているが、昔は1人で直撃という心細い現場がよくあった。 …
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殴られると5000円 大部屋俳優は“危険手当”で食いつないだ
京都東映太秦撮影所には裏方まで本物のプロがいた。例えば、照明マン。スタジオ内の撮影時、あらゆる角度から照明を当て、監督の演出をサポートする。ベテラン照明マンから聞いた話がある。 「東京からちょ…
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「悪役人生」全うした志賀勝さん 家では優しい父親だった
4月に亡くなった俳優・志賀勝さん(享年78)はヤクザ役のプロだった。どうしたら本物のヤクザのような喧嘩の迫力を出せるかを実戦で学んだ。 「より本物に近づかないと深作(欣二)監督が使ってくれない…
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ヤクザ役で活躍「ピラニア軍団」故・志賀勝さんの強面伝説
4月3日、俳優の志賀勝さんが亡くなった(享年78)。東映専属俳優として時代劇からヤクザ映画まで長年にわたり脇役俳優として活躍した。死亡記事も脇役らしく小さく載っただけだったが、京都で過ごした人生は型…
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12時間以上粘り一八の話を聞き出すも…やっさんが顔に水を
朝の喫茶店で始まったやっさんとの飲み会はすでに4軒目。お開きになったのは夜10時近くになっていた。足元がおぼつかなくなったやっさんを家に送ろうとタクシーに乗せた。運転手に家の方向を告げたが、走り出し…
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横山やすしは謹慎中も絶好調!朝からずっと酒を飲み続けた
長男の一八は少年院。父の横山やすしは自宅謹慎中のなか、私は取材を兼ねて大阪の自宅を訪ねていた。意に反して朝から喫茶店でビールを飲み終えると、タクシーで連れて行かれたのが梅田界隈にある居酒屋だった。 …
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木村一八の暴行事件で自宅を訪ね…横山やすしと持久戦に
芸人が不倫で騒がれる時代だが、昔の芸人は「芸の肥やし」とばかりに「飲む・打つ・買う」が当たり前の世界だった。 やす・きよ漫才のボケで人気を博した横山やすしさん(享年51)はそんな芸人かたぎを…
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火野正平の“人徳” 不倫取材なのに周りから笑みがこぼれる
映画やドラマでは脇役でも、こと不倫に関しては堂々の主役を張ったのが火野正平だった。現在71歳になる火野はNHK―BSで自転車に乗って気ままに旅をする番組に出演中。「人のいい気さくなおじさん」で人気を…
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昭和の俳優はビクともせず…不倫取材の核は「本妻」にあり
「好感度」が頼りのテレビタレント。不倫スキャンダル発覚は好感度を失い謹慎生活を余儀なくされ、仕事まで失う。アンジャッシュの渡部建のように「いい人ね」の虚像イメージをつくり過ぎて墓穴を掘るパターンだ。 …
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10年ぶりメガホンとる角川春樹氏が通った「天河大弁財天」
角川春樹氏(78)が10年ぶりにメガホンをとる映画「みをつくし料理帖」は今秋にも公開される。 角川氏は父の後継者として「角川書店」に入社。横溝正史ブームをつくり、俳優が朗読するソノシートを作…
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晩年の美空ひばりさんが入院する病院に潜入した苦い思い出
1989年6月24日、美空ひばりさんが52歳の若さで亡くなって今年で31年の月日が流れた。昭和の天才歌手は令和になった今も語り継がれている。私は生前のひばりさんに関する取材はほとんどしたことがなかっ…
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美空ひばりさん逝去 同業者のポケベルが一斉に鳴った深夜
元号が「昭和」から「平成」に変わった1989年の6月24日、歌手・美空ひばりさんが亡くなった(享年52)。 その夜のことは鮮明に覚えている。私は新宿の靖国通り沿いにある小料理屋の2階のお座敷…
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アグネス・ラム宅を直撃 漁師の夫に拳銃を突き付けられた
芸能界を引退したアグネス・ラムが結婚して暮らすカウアイ島。美しい芝生に囲まれたコテージ風の家が7、8軒並ぶのどかな住宅街の一角にあった。日本と違い隣との塀もなければ門もない。どう訪ねるのか戸惑ったが…
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引退後のアグネス・ラムをハワイで大追跡…手がかりは皆無
アグネス・ラムがハワイから来日したのは1975年のことだった。来日時の年齢は19歳。あどけない顔と褐色に日焼けした健康的な肌。そしてなによりも目を引いたのが90・55・92の見事なプロポーションだっ…
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各誌共通の人気企画「あの人は今」取材は簡単そうで難しい
週刊誌の企画や連載は各誌、特色が出ていた。「女性自身」の“シリーズ人間”、「週刊文春」の“おじさん改造講座”など長く続く人気企画もあれば、瞬間的に爆発する面白企画もあった。 「週刊宝石」(廃刊…
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“おニャン子クラブ”が大きな影響「カメラ小僧」が誕生した
週刊誌に企画や連載があるように、写真誌にも工夫を凝らした企画があった。例えば記者会見。 正面の写真ではテレビや新聞と変わらない。角度を変えることで新たな発見がある。会見では報道陣の多さを写真…
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口裂け女、心霊写真…「オカルトネタ」は女性誌でも鉄板
地方紙ネタから大きなニュースになることもよくあった。1979年、日本全国を震撼させた「口裂け女」。きっかけは岐阜日日新聞の地元ネタの話だった。 〈大きなマスクで口元を隠した女が学校帰りの小中生…
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娘の家出が元で…梶原一騎の実弟・真樹日佐夫との奇妙な縁
劇作家・梶原一騎氏とは不思議な縁が続いた。 馴染みの高田馬場の居酒屋に二十歳すぎの明るい女の子がいた。働き者で店のマスコットガールのような存在でもあった。ベタ褒めしていた店長がある日、彼女の…
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まるで禅問答…某女優との不倫疑惑があった梶原一騎を直撃
今や熱愛記事は「泊まった」事実をもって初めて成立する時代だ。特に不倫となれば写真や詳細な目撃談が必要だが、昭和の頃はそこまで完璧ではなかった。張り込みや隠し撮りをする機動力もなく、目撃や証言で不倫を…
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樹木希林に「会ってみたい」と言わしめた伝説の芸能記者K
芸能記者として影響を受けた先輩がいる。 「人は見た目から」という言葉があるが、K記者は見た目からして違った。 昭和の記者はありふれたスーツにショルダーバッグ(両手が空きメモを取りやすい…