著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

樹木希林に「会ってみたい」と言わしめた伝説の芸能記者K

公開日: 更新日:

 芸能記者として影響を受けた先輩がいる。

「人は見た目から」という言葉があるが、K記者は見た目からして違った。

 昭和の記者はありふれたスーツにショルダーバッグ(両手が空きメモを取りやすい)。学生の使うノートに安いボールペンを使っていた。

■内ポケットには黒革の手帳とモンブラン

 K氏は仕立てのよさそうなスーツを着こなし、内ポケットには黒革の手帳とモンブランの高級ボールペン。セカンドバッグには愛用のパイプ道具一式。とても記者とは思えない。よくお茶(お酒)に誘ってもらった。

 K氏は決まってホテルのバーを指定。オークラ、帝国ホテル、ニューオータニといった一流のホテルだった。スタッフの誰もがK氏を知るバーには相手の好みを考え、常に数種類のボトルが入っていた。K氏はこう話していた。

「僕らが仕事で会うのは芸能人か芸能関係者。テレビ局の前にあるような喫茶店が分かりやすく便利だけど、ホテルのバーならどんな相手にも失礼にならないし、ゆっくり話せて隣席の人に話が漏れにくい。バーぐらい知っていても損はないよ」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末