著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

「悪役人生」全うした志賀勝さん 家では優しい父親だった

公開日: 更新日:

 4月に亡くなった俳優・志賀勝さん(享年78)はヤクザ役のプロだった。どうしたら本物のヤクザのような喧嘩の迫力を出せるかを実戦で学んだ。

「より本物に近づかないと深作(欣二)監督が使ってくれない。大部屋俳優の宿命だけど、仕事を取るためにみんな必死な時代だった。こんな怖い顔もつくったんだよ(笑い)」

 実際、「家庭では優しい夫で私の言うことは聞くし、娘には優しい父親ですよ」と奥さんは言う。

 一歩家を出れば、役作りのために喧嘩のシーンは実戦で学んだ。

「拓ボン(川谷拓三)なんか弱いのに自ら喧嘩相手を探して飲んでいた」

 仲間内での喧嘩を利用して悪さもした。

「タクシーに乗ると、相方と打ち合わせしていた通り、行き先地に近づくと、車内で喧嘩を始める。しまいに“表に出ろ”と車を止めさせ、外で殴り合い。日頃、訓練している寸止めだから、たいして痛くはない。運転手は本物のヤクザの喧嘩と思うのだろうね。怖くなって料金も取らず車を発進して逃げるわけ。乗り逃げやない。勝手に料金を取らなかっただけ」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  2. 2

    五輪ニッポン「破産」するスポーツ団体が続出か…JOCは早くも助成金の大幅減額通達

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  4. 4

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  5. 5

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸300億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  5. 10

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは