手術や生検で採取された「骨・皮膚・内臓」の処分の方法

公開日: 更新日:

都内の30代勤務医

 先日、同期で病理医として大学病院に勤務している友人に、こんなことを聞きました。以前、患者さんから聞かれて答えに窮したからです。

 必要に応じて病理検査に回され、病理標本をつくり病理医が診断。残りの臓器は1年程度ホルマリン漬けにして保存した後に処分する。病理組織標本は半永久的に保存するが、いつかは処分することになるそうです。

 ただし、処分するといっても手術や生検で採取された臓器は感染性廃棄物であり、廃棄物処理法の対象です。家庭用生ゴミと同じように廃棄するわけにはいきません。

 臓器を取ってから数週間で亡くなった患者さんの場合は、ご遺族の意向でご遺体と一緒に火葬することもあるそうですが、それはごくまれなケース。

 そうした特殊例以外は、専用の箱に詰めて病院で設置している焼却炉で焼却するか、都道府県の認可を得た業者が収集して、その後、焼却処分することになります。

 それでは忍びないということで遺体焼却場で荼毘に付している病院もあるそうですが、そこで問題になるのが「焼骨」の処理。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド