シュールな芸で席巻も…九十九一「バラエティー撤退」を語る
九十九さんはバツイチ。声優の住友優子さんと再婚し、10歳になる男の子がいる。
「ご覧の通りの白い頭でしょ。授業参観でオジイちゃんに間違えられます、ハハハ」
さて、大阪市出身の九十九さんは24歳で芸人デビュー。漫談で舞台に立ち、DJでも活躍していたが、27歳のときに上京。81年、若手芸人が覇を競う「お笑いスター誕生!!」に出場し、“シュールな笑い”と評された話芸でグランプリを獲得した。
「漫談でもなくコントでもなく、芝居仕立てのショートストーリーで笑いを取るんですわ。それがどこまで東京で通用するかを腕試ししたところ、あれよあれよという間に10週勝ち抜き。それをきっかけに声がかかるまま、当時のバラエティーにほとんど出たんとちゃうかな」
■当時のバラエティー“総ナメ”後…
しかし、超売れっ子だった九十九さんはやがてバラエティー番組から姿を消した。
「バラエティーに芸は必要なかったんですな。慣れるに従ってそれに気づき、やがては違和感を持つようになり、ついにこれはアカンとなった。最後のバラエティーは『今夜は最高!』。あんまりアホらしゅうて途中降板し、バラエティーから完全撤退しました」