近藤真彦の非常識発言で明確に…ジャニーズ事務所の課題

公開日: 更新日:

手越祐也は会見を開きファンに誠実であろうとした

 不祥事やトラブルに対する向き合い方や、去り際にこそ人間性が表れる。近藤の去り際の言葉は、不倫騒動の禊としての退所ではなく、あくまで「自分の新たな門出」という体のコメントだった。”責任”の所在をウヤムヤにしたままの退所は大の大人、そして社会人としての意識の乏しさを浮き彫りにしてしまった。

 手越祐也(33)と山下智久(36)も近藤と同じように謹慎中にジャニーズ事務所を退所したが、手越はきちんと会見を開き、ファンに誠実であろうという姿を見せた。しかし後者の山下は、「本格的に活動の拠点を海外に移し現在オファーがある海外作品に参加するため」という退所理由だったため、<謝罪という謝罪もなしで自分のことばかり…><社会人としてありえない>とファンを失望させた。近藤同様の”拒否反応”が起きたといえる。

 恐らく近藤は、これまで本当にジャニー喜多川氏やメリー名誉会長の温情で”自分が起こした不始末の責任すらも自分で取らなくていい”という、一般社会ではにわかに信じがたい特例が許されてきたのだろう。その意味において、過去のジャニーズ事務所は”アイドル”を育てることにおいては一流でも、”人間”を育てる上では一流とはいえなかったのかもしれない。

 だからこそ、”悪い見本”が退所していくのは、ジャニーズ事務所の未来を考えればプラスに働く可能性が高い。近藤真彦の退所によって、ジャニーズ事務所はようやく膿を出し切ったのではないか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  2. 2

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  3. 3

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  4. 4

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  5. 5

    元フジテレビ長谷川豊アナが“おすぎ上納”告白で実名…佐々木恭子アナは災難か自業自得か

  1. 6

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  2. 7

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 8

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  4. 9

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット