朝ドラ女優・杉咲花が“日テレ水10”で主演 高まるファンの期待と視聴率の重圧は…
■出演作は自ら吟味して決める
杉咲は「おちょやん」についてインタビューでこう語っている。
〈台本を読んだときにワクワクと心が動いたり役に興味が湧いてくる気持ちは、演じる上ですごく重要なポイントで、のめりこめばのめりこむほど表現の可能性は広がるんだなと改めて感じました。おちょやんは、自分にとってまさにそんな作品でした〉(「VOGUE GIRL」6月30日配信)
「恋です!――」は、そんな杉咲のお眼鏡にかなった作品ということなのだろう。
10歳で女優デビューを果たし、14年に日経トレンディ誌の「2015年の顔」に選ばれた杉咲。15年には「学校のカイダン」(日テレ系)でこわもてで狡猾な性格で学校内を牛耳る女子高生を演じ、一躍、演技派女優に名を連ねた。以来、ドラマだけでなく、映画、CMにもひっぱりだこだ。
もっとも、懸念材料がないわけでもない。
「これまで数多くのドラマに出演してきた杉咲ですが、実は民放の連ドラ主演は、TBS系『花のち晴れ~花男Next Season~』とテレビ朝日系『ハケン占い師アタル』の2つだけ。大河ドラマ『いだてん』を含め、NHKドラマで強烈なインパクトを残しただけに期待値がどうしても高まります。二言目には『視聴率が……』と言われる民放ドラマで、どこまで数字を残せるか制作関係者たちは注視しています」(弘世一紀氏)
杉咲には誰もが「おちょやん」以上のものを期待している。演技力を心配する声は皆無だが、ドラマの評価が女優の評価に直結しがちな昨今、ぜひともその期待も上回ってほしいものだ。