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城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

真田広之「SHOGUN 将軍」エミー賞快挙の裏で…「日本語スピーチ」に込められた日本テレビ界への憂い

公開日: 更新日:

 その後、イギリスのロイヤル・シェークスピア・カンパニー公演の舞台「リア王」に史上初、唯一の日本人出演者となって話題になり、トム・クルーズ主演の映画「ラスト サムライ」には渡辺謙と共に出演。それからはロサンゼルスに移住する格好でハリウッド作品に出続けている。

 そして今回のエミー賞受賞。授賞式では許しを得て短い日本語スピーチが真田の口から出た。

「これまで時代劇を継承し、支えてきてくれたすべての方々、監督や諸先生方に御礼申し上げます。あなた方から受け継いだ情熱と夢は海を渡り、国境を越えました」

 これは感謝の気持ちと同時に、日本へ向けての強烈なメッセージだと思った。日本のテレビドラマで「時代劇」は今やまったくと言っていいほど制作されなくなった。というのも、現状のテレビでは「予算がかかりすぎて無理」という現実がある。今年、時代劇専門チャンネルが「鬼平犯科帳」のスペシャル版を制作して話題になったが、セットやロケ場所の確保は難しく、役者集めも苦労したそうだ。

 真田の受賞は喜ばしいことだが、果たしてそれでいいのか。彼のスピーチは日本の現状を憂いているように聞こえた。

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