著者のコラム一覧
城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

日本で時代劇がオワコン化した「3つの理由」…故・松方弘樹が時代考証までやっていた

公開日: 更新日:

 前回、このコラムで真田広之(63)主演・プロデュースのドラマ「SHOGUN 将軍」がエミー賞で史上最多18冠を獲得したことを書いた。

 僕が気になったのは、その際に真田があえて日本語で「時代劇が海を、国境を越えた」とスピーチした部分。いま、日本でこれといった時代劇ができていない現状(オワコン化)を憂えているように見えた。

「SHOGUN」の大ヒットを受け、テレビ朝日の社長は定例会見で「(時代劇は)非常に大事なコンテンツのひとつ。定期的に新作を単発ではありますけれども制作している」と発言していた。確かにテレ朝はヒット作「必殺仕事人」などの時代劇は続けているし、「暴れん坊将軍」も早朝に再放送しているように、時代劇に対するニーズがあることはわかっている。

 しかし、映画でもドラマでもそう簡単に制作に乗り出すことができないのが現実だ。時代劇は「金がかかる」というのがまず一番の理由。出演者全員にカツラと衣装を用意し、結髪さんと着付けの人員を大幅に増やす必要がある。

 さらに時代劇の制作は現代劇の倍以上の時間がかかるのも原因のひとつ。時間はお金に直結する。撮影する場所も大問題だ。大きな城の天守閣をバックに撮影しようとしても、足元を見ればほとんどが舗装された道路で、腰のあたりから上で撮影するしかない。そうすると、狭苦しい映像になってしまう。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動